駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

インフルエンザ襲来

2018年01月10日 | 診療

 

   昨日は病み上がりのところに百人以上の患者さんが来院され、いささかというかかなり草臥れた。いつもより二時間ほど早く就寝したので、今朝はだいぶん元気も出て、何とかやれそうだ。

 初診のインフルエンザの人は何にも言わないけれど、なじみの患者さんには「忙しくて、大変ですねえ」と声をかけてくれるやさしい人がいる。中には「お客さんたくさんで、ほくほくですねえ」などと、いつもならともかく、疲れている身にはちっとも嬉しくない言葉をかけてくれる患者さんもいた。どちらの患者さんも、忙しいのがわかっているから、細かい訴えはせずすっと帰ってくれるのでありがたい。

  インフルエンザは流行が少し遅れたせいか?、AとBとが半々だ。従来教科書的にはBの方が軽いようなことを言われていたが、どうもそうでもない感じで、症状からAとBを鑑別するのは難しい。ただほとんど100%、家族や同僚と同じ型に罹患しているので、感染源がわかる。インフルエンザの検査は状況証拠で省くこともあるが、抗インフルエンザ薬を投与しないことは特殊な事情がない限りなく、厚生省の必要と認めた時にという暗に抑制的な指導には従っていない。1日でも早く楽になれればその方が良いし(一日早く解熱することが証明されている)、患者さんも希望されるからだ。流布した患者さんの常識に抗う治療をするのは難しい。総合的には医療費を軽減薬し剤耐性を減らす意味での薬の使用抑制はした方が良井のだろうが、個別には楽を選ぶのが人間の性だ。抗インフルエンザ薬投与は風邪への抗生剤投与と異なり、無意味ではないので使うのが実情だ。

 今日は昨日ほどは混まないことを祈っているが、はて?。

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