駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

風光風土を味わう

2017年03月20日 | 

          

 連休は有り難い、一日遊んでも翌日の朝はゆっくり出来る。旅とまでは言えなくても自宅を離れた一日を過ごすと心ほぐれる。近場の移動でも全く知らない土地よりも二三度訪れたことのある土地の方がのんびり出来るように思う。昨日は、この頃時々行くようになった山中の小宿へ行ってきた。日本は山国で関東平野などごく一部を除いて、どこでも海岸から小一時間ドライブすれば山の中だ、ええこんな山奥というところでも人家は絶えない。尤も、廃屋も多いのだが。

 そうして日本国土のもう一つの特徴は島国と言うことだろう。島と大陸とどこが境目か微妙だが、国境がないというのが島国の一番の特徴と思う。オーストラリアなど大陸と言って良い大きさなのだが、陸続きの国境がないので島国的なところがある。実際にそうした感覚がありそうだ。

 半島にも島国とは違うけれども、島国に似た特徴が有るように思う。イタリア半島、バルカン半島、朝鮮半島など・・一括りにしてくれるなという反発もありそうだが、風土が人間に及ぼす影響は根深いと思う。おそらく学問的な裏付けもあるだろう。 

 そうした風土に対する興味があるせいか、患者さんの出身地を聞いたり言葉から当てたりするのを趣味?にしている。二割というのが多いのか少ないのかは知らないが、二割くらい近隣(半径30キロくらい)の出身でない人が居られる。妙なことを覚えていると言われそうだが、国内の殆ど全ての都府県の人が居る。人口の少ない鳥取出身者さえ二名居られる。佐賀愛媛出身の患者さんが思い出せないが、辞めるまでにこのコレクションを完成させたい。完成させてくれた患者さんに記念品をあげたいくらいだ。

 行ってみたいだけでなく住んでみたい所も多いのだが、人生は短い。川本さんや多和田さんの本を読んで想像を逞しくしている。

 

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