夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

政治の本質。

2022-07-17 | 中身
 暴力では何も変わらない、等という戯言を最近よく耳にします。
 歴史を眺めれば、人間というのは古今東西およそ暴力によってのみ権力の持ち主を変えてきましたのに、なんとも片腹痛い事で。
 そもそも権力を保有する者にとって最も恐ろしいのは暴力による蜂起。為政者の身を慎ませるのは何かと言えば、あまりにも舐めた真似が過ぎると決起した民衆に殺されるという緊張感に他なりません。
 誰しも命は一つだけ、その命を捨てて相討ちを辞さず殺しに来る相手というのは、恵まれた者であればある程に恐ろしい存在ですから。
 なので暴力では何も変わらない等とほざく連中の真意を翻訳して差し上げるなら
「お願いだから我々の命を暴力で奪わず、我々が決めた我々に都合の良いルールで挑んでください」
 という形になるでしょうか。

 法律とは所詮、警察や軍隊という国家が保有する暴力の用い方を規定した物です。道徳心やらモラルやら、そうした絵空事ではなく確固たる暴力の裏付けがあればこそ、国民に法を守らせる事が出来ます。
 そして法とは、どこまでも為政者に都合よく制定され運用される物なのです。

 人の歴史は暴力の歴史。そこから目を背けさせ、暴力を絶対悪と定義するような連中は、その恩恵を己だけが独占しようという卑しい輩です。
 そんなわけで是非「野望の王国」を読みましょう。