魔法少女まどか☆マギカ。

　何やらやたらと面白いとか、「キュゥべえ」なる存在が外道の極みだとか評判が高いので、とりあえず現時点で観られる物は全て眺めてみました。
　が……コレ、キュゥべえの何処が酷いのか、私にはさっぱり理解出来ません。こいつが主人公達に迫る「契約」なる代物は、「魔法少女になって死ぬまで魔女と闘え。代償として願いを何でも一つ叶える」という条件です。この叶えられる願いというのは通常では断じて実現不可能な奇跡に類する物まで可能であり、しかも先払いというなかなかに破格の条件。これを強要されるでもなく合意の上で契約しておきながら、酷いだの騙されただの吐き気を催す邪悪だの、何を惰弱な泣き言をほざいているのか、と思えてしまいます。
　魔女に勝ち続けてもやがて自分自身が魔女になるとか、まぁ少し考えればアホでも解るような事を、説明されなかったから云々等と、よくも己の頭の悪さを誇らしげに喧伝出来るものだなぁ、と。
　どんな願いも一つだけ叶う。その重さを想像すれば、むしろ軽すぎるくらいの代償だと……私は考えるのですけれどね。