掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

玉川新酒入荷

2011-12-15 22:14:15 | 商品紹介
12月に入り肌寒い日もありますが、総体的に暖かい冬の始まりです。
いよいよ日本酒も本年度醸造(23BY)の新酒が、多くの蔵元から出荷に成り始めました
昨年は猛暑で酒米の状態も悪く、各社酒造りには大変苦労されたようですが、今年は酒米の出来も良好で、酒造りもとても期待が持てるところです。
そんな中、京丹後市(京都)の木下酒造・銘柄「玉川」から純米酒仕込の第一弾純米吟醸無濾過生原酒その名も「福袋」と、第二弾純米無濾過生原酒「手つけず」が入荷致しました。
福袋は、木下酒造さんとお付き合いするようになってから毎年注文している商品です。何と縁起の良い名前年末年始は引っ張りだこ・・・・・(笑)。
原料米:五百万石 精米歩合:60% アルコール度:17.7 日本酒度:+2.5 酸度:2.0 アミノ酸度:1.3 使用酵母:協会1401号
720ml=¥1,500 1,800ml=¥2,800
青い新酒ならではの生き生きとした酒質で、フレッシュな旨味と渋みを感じます。酸は確りしていて新酒の段階ながらがっちりした骨格を感じます。玉川自然仕込み山廃のような濃惇な旨味というより、切れのよいシャープな味わいのお酒に仕上がっています。

手つけずは搾った後、発酵によっり発生した炭酸ガスのピチピチ感を残したお酒です。多少ガスを感じますが、決して開栓時吹き出すような強烈タイプの爆発物ではございません(笑)。
原料米:五百万石 精米歩合:60% アルコール度:17.9 日本酒度:+2.5 酸度:2.0 アミノ酸度:1.4 使用酵母:協会1401号
720ml=¥1,800(720mlだけの商品です)
口に含むと先ずは、爽やかでフレッシュな風味とプチプチとした微炭酸ガスを感じます。その後、米由来の甘味と爽やかな酸味とほのかな苦味が、心地よく押し寄せてきます。酒質も確りとした骨格を持っていて、力技的にお燗にすると、喉越しにクールミントガムのようなハッカのような感じが出て、旨みも広がりなかなか面白い味わいです(笑)。
今年の玉川もなかなか楽しませてくれそうな予感です。これからいよいよ看板商品「山廃純米」も出荷に成りますので後ご期



のみごろ睡龍入荷

2011-12-01 21:16:48 | 商品紹介
今年の秋は暖かい日が多かったのですが、先月中盤には広島県の北部地区では初雪の便りも聞こえ、いよいよ冬将軍がやって来た・・・と思いきや、またしても暖かい日が続くというような数日間です。
日本酒の酒造りもいよいよ本格的に成って来ましたが、こういった気候の中今年度(23BY)の造りも気に成るところです・・・・・。
そんな中少し前に成りますが、奈良県宇蛇市の久保本家酒造より数種類のお酒が届きました。
先ずは「冷おろし」と同じ製法の生詰
(搾ったお酒を貯蔵前に一度火入れ熱殺菌を行い、瓶詰時には火入れをしない)19BY(平成19年度醸造=約4年熟成)「生もと純米 生詰19BY」他にも同じく4年熟成「生もと純米 原酒19BY」(火入)「純米 原酒19BY」(火入)それに「生もとのどぶ 原酒22BY」(秋火入れ)が入荷致しました。
久保本家さんの火入れお酒と言えば、やはり熟成によって旨味をまし燗酒上がりする、これからの季節とても頼もしいお酒です。
生もと純米 生詰19BY ¥3,400このお酒は、先ほどご説明した通り、搾ったお酒を原酒のまま火入れ(熱殺菌)をした後貯蔵し熟成をさせ、その後加水をし出荷の時には火入れを行わないタイプのお酒です。
またもと造り(酒母造り)も、一般には人工的に乳酸菌を添加する速醸という製法を用いますが、本商品はもと摺りを行い、天然の乳酸菌を造り出し酒母を育成する方法で造られています。
通常の生もと火入より、柔らかい印象です。ナッツのようなニュアンスと練れた旨味を感じます。しかしながら芯の強さと骨格を感じ切れのよさも併せ持っています。

生もと純米原酒 火入19BY ¥3,700こちらも、もと摺りを行う生もと造りで醸したお酒です。生詰と異なり貯蔵前に火入した後、出荷前にもう一度火入する二度火当のお酒です。旨味の中に引き締まった味わいも感じ、生詰と比べると、きりりとしたニュワンスを感じますが、飲みごろサインの滓も出始め(笑)、熟成の円やかな味わいと共にしっかりした骨格を感じるお酒に成っています。

睡龍 純米原酒19BY ¥2,900こちらは速醸で醸された原酒です。幅のある旨味を持ち、円やかでありながら伸びやかな味わいを感じます。こちらも飲みごろサインの滓がいい感じで発生しています

睡龍 生もとのどぶ秋火入22BY ¥3,500こちらは醪の入った生もと造りの濁り酒です。一般には火当て濁り酒は早めに火入され熟成させますが、このお酒は生で冷蔵貯蔵され秋に成ってから火入する事により、生酒のような柔らかで滑らかな口当たりのお酒に仕上がっています。ヨークルトのような乳酸系の味わいと、微かにメロンのような香を感じます。

早めに買って家で転がし熟成を待つ事もいらず・・・・そのままの状態ですでにどれも飲みごろ。こんな睡龍いかがですか
他にも生もと純米(加水)18BY ¥3,200も御座います。こちらもムフフなお酒ですな~・・・・・・