Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

天津145

2005-05-22 09:21:56 | Weblog
天津145  Swedenの旅ー3-

15日、ストックホルムからイエーテボリに移動する日です。レイはストック
ホルム駅10時10分発の特急列車の切符を買っておいてくれました。
彼の計算で8時15分に出れば間に合う筈とのことで、彼の家を出ました。
市の中央に近づくに従い、道路は混んできました。用心深いレイは、
ここから地下鉄にしようと言い、地下鉄大学駅の駐車場に車を止めて
駅まで荷物を持ってきてくれました。私たちは改札口の前で堅く握手をし、
3日間世話になったお礼を述べました。彼は、日本には5年以内に行くよ。
私は、必ず待っているよと言い、別れました。30年前、ストックホルムの
本社に仕事で来た時には、いつも地下鉄で通っていたので、それを思い
出しながら、地下鉄中央駅で降りました。地下鉄の出口を間違えなけ
れば、国鉄ストックホルム駅はすぐ目の前です。もう何年来て無いのだろうか、
駅は明るく綺麗になっていました。コーヒーショップや、いわゆる駅の売店が、
何軒も入っていて、競争しているのが良いですね。出発時刻が近づき、
指定の10番線ホームで待っていると、特急列車がホームに入ってきました。
2号車の45番シートに座ろうと車内に入ると、なんと1st class。定刻に
なったら、ベルの音も無く、何の放送も無く静かに動きだしました。動き
出すとすぐ女性の車掌が切符の拝見にやってきました。私が、電源あり
ますか?と聞くと、51番の席にありますと教えてくれた上に、51番の席に
座ってる人に、私と場所を替わってくれないかと頼んでくれました。親切
ですね。それで、私は今、特急列車の座席でこの部分を入力しています。

13:15 定刻より2分遅れて列車は小雨に煙るイエーテボリ駅に到着しました。
この前ここに来たのは多分12年前、やはり、ベアが迎えてくれていたのを
思い出しながら、私は列車から降りてホームの先頭に向かって歩きました。
プラットホームの最先端に、12年間まるで歳を取らなかったように、69歳の
ベアは立っていました。私の方が先に彼を認識し、手を振りながら近づき
ました。やや遅れて私に気がついた彼は、ニコっと笑って頷き、私達は
がっちり抱き合いました。まさにベアハグです。You are here,again.と
彼は言いました。Yes,I'm here again,It's unbelievableと私は
答えました。駐車場まで歩きながら、私が中国で何をしているのか、今回の
旅のこと、私の家族のことなどを一気に話しました。

彼と初めて出会ったのは、彼が私達の会社の乾電池工場の工場長の時、
35年前のことです。その頃、日本の乾電池の技術は、世界のトップに
たっており、日本の某社の電池を、外観はSwedenのわが社製のデザインで
OEM生産して、Swedenまで送る。そういう仕事でした。日本側の仕事は、
私が担当しました。単1、2.3と006Pを注文の都度、コンテナ満杯になる
ように数量を調整して日本のメーカーに発注し、横浜からナホトカ、シベリア
鉄道経由、バルト海のターリン、ストックホルムと言うルートで送りました。
その電池がSwedenのスーパーマケットで売られているのを確認した時は、
思わず買ってしまいました。とても嬉しかったのを覚えています。

彼のsaab9000に乗って、彼の近況を聞きました。私は7年間Swedenの
会社で働いたと書きましたが、最後の2年間は、会社の所有者はフィンランドの
会社になっていました。私に取っては、この変化はたいしたことでは無かったの
ですが、Swedenで工場を運営している彼に取ってはいろいろ苦労があった
ようです。前回会った後、1年で会社を去り、友達の会社を2年間手伝って
定年退職しました。奥さんのニラは、彼より若い分、定年退職が後になり、
その間ベアが主夫をしていたそうです。娘さんのヘレナとカタリナはともに
結婚し、ベア達夫婦には、4人の外孫が居ることが判りました。家に着くと
ニラが満面の笑顔で迎えてくれ、10年以上会って無かったけど元気そうね
と言ってくれました。銀行でコンピューターの仕事をしていたニラは英語が
できます。キッチンでサンドイッチとコーヒーを頂いて、街に出ることにしました。
5月だと言うのに気温は10度ほど、肌寒いです。ベアの案は、寒くなければ
港内を巡航する船に乗ってイエーテボリの町を私に見せると言うものでした。
それで旧市街をオペラハウスまで歩いてイエーテ川の畔に立ち、風の様子で
判断しようと出かけました。車を駐車場ビルの中に置いて、予定のコースを
歩いて川べりに立つと、風は冷たく強く、今日は辞めようと言うことになりました。

私たちはベアの家に戻り、20畳はあろうかと思われる応接間兼リビングで、
ニラの好きなジントニックを飲みながらいろいろな話をしました。彼の家は
イエーテボリの郊外に有って、広さは200㎡は有ると思います。1階は客室で
ベッドルームとトイレが独立して付いており、ガレージと物置が有ります。2階に
リビングと夫婦のベッドルームと書斎、キッチン、食堂が有り、そして広い庭に
出られるようになっています。庭は200㎡は有ろうかと思います。木の柵で
囲われており、柵の外は市有の森になっていて、冬の食べ物が無い季節には
鹿やエルク(大きなヘラ鹿)がやってくるそうです。彼の趣味はヨット、旅、ジャグア
に乗ることでしょうか。ガレージにはジャグアが1台有るのに、更に1台の中古が
あって、今は完全に分解中で全部品を点検しながら、悪い部品は交換しながら、
再組み立てを、ゆっくりとやるのが一番の趣味のようです。パソコンは訳もなしに
固まったり、言うことを聞かない時が有るので、どうも気に入らないと言って
いました。それでも私が薦めたSkypeをダウンロードしたので、これからは
会話ができるようになりました。彼のPCから自分のコミュに入ることができました。
日本語が読めるソフトをDLして読みました。日本語での書き込みは、出来
ませんでした。PCの達人なら出来るのでしょうか?英語で短いメッセージを
upしておきました。また、私のPCに彼のADSLのラインを接続してみましたが、
netに入れませんでした。これが出来れば、日本語で書き込み出来た筈なん
ですが残念でした。

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