ミサイルは飛ぶ

ミサイルが飛ぶ　　2015-07-23

最近の日本では北朝鮮のミサイル
は余り話題にならない。私はこち
らの方が地震より発生の確率が高
いと思うのだが、相変わらず私は
少数派で、こんなことを考えてい
る人は少ない。

2009年4月5日に北朝鮮は長距離弾
道弾テポドン2号改良型を発射し、
弾頭は日本列島を飛び越えた。既
に北朝鮮のミサイルは日本の頭上
を超えたのである。

この時我が国政府が取った態度は
当然迎撃だった。ところが安全保
障会議で対処方針を決めたのだが、
その内容は「日本の領土に落下す
る様であれば迎撃するが、飛び越
える様であれば迎撃しない」さら
に「その弾頭が米国に向かって行
くとしても迎撃しない」とした。
理由は言うまでもなく、そうした
迎撃は集団的自衛権の行使であり、
憲法違反だからだ。自国に向かっ
てミサイルが飛んできても、方角
と速度を計算して迎撃が合憲か
違憲か判断するのである。

その後、米国防長官のゲーツ氏
（当時）は米のテレビ・インタ
ビューで、「北が発射しても米国
が標的でない限り迎撃しない」と
明言した。つまり日本領を直撃す
るのであれば米は迎撃しないこと
を意味する。

何が日米安全保障条約だ、笑わせ
るな。私が野党の党首なら、ここ
を批判し総理大臣に食ってかかる。
判るでしょ、日本の政策が合憲
でもミサイルは飛んでくる。