Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

天津182-開発区

2005-11-02 15:56:13 | Weblog

天津182             5N02

天津経済技術開発区TEDA

天津(英語表記はTianjin)をあと2週間ほどで
去ることになりました。私が3年間、仕事をし、
尚且つ住んできた開発区TEDAの最新の状況を
報告しておきたいと思います。
(Googleの航空写真を添付)

天津は海から70kmほど内陸に有りますが、海河
と言う河(Tangguから蛇行しているのが見えます)
で海と繋がっています。天津港は河の港ですが、
80年程前迄はここを拠点にヨーロッパ列強は、
北京にある清朝政府と交渉し、脅かしたりして
利益を貪りました。一番遅れてやってきた日本が、
今の中国政府から悪し様に罵られていますが、
80-100年前のヨーロッパ列強の行為は時効なんで
しょうか?

海河沿いに村も有ったことでしょう。道もほぼ
一直線に天津新港へ伸びています。新港の手前が
塘沽(Tanggu)で、開発区は塘沽に隣接しています。
天津には開発区が幾つもありますので、ここは
塘沽の開発区とも呼ばれます。地図上でTanggu
の文字の上の赤茶けた場所が開発区です。

このTEDAは、殆ど売り尽くされています。空き
地があっても、買い手は既に居て、工場建設の
タイミングを見ている場合が殆どです。勿論外側
(北)は空き地が広がっていますから、拡張は
可能なんですが、広大な土地のある中国は、やる
ことが違いました。

TEDAの西10kmほど離れた地点、天津市の方へ
寄った場所にTEDAの2倍程広い開発区、TEDA
西区をポンと作ってしまいました。まだ売り出し
は未だしていないようです。インフラが未整備
なのでしょう。

TEDAとTEDA西区は片側2車線の新しい道路で
一直線に接続されており、TEDAからこの道路に
乗ると、10kmほど出口無しで西区に到着します。
全線高架で交差点が有りません。天津と塘沽を
結ぶ何本かの幹線道路と西区の接続もできています。

経済躍進著しい中国ですが、泣き所はインフラです。
特に、電力、通信、水(特に華北は)が追いつきま
せん。但し道路は、優れています。なにせ用地買収
で、四の五の抜かす奴は居ませんから、あっと言う
間に素晴らしい道路が開通してしまいます。

電気は、急に止められても、四の五の抜かせません。
それを防ぐには、自家発電を持つか、TEDAに来て
貰うかです。ここは国家級の開発区なので、電気が
止まるとすれば、一番最後の場所と言われています。

水を大量に使う産業、企業は、TEDAは不向きだと
思います。長江に近い所が無難ですね。南船北馬と
言いますから、北は昔から水が無いと思って下さい。
10年後、西区と合わせたTEDAがどんなふうになって
いるのか、楽しみです。必ず上手く行くと言う保証は
無いですから、どうなるのでしょうか。