デジタル対アナログ人間

昨日も書きましたが、寒い風呂場で亡くなる事故が多い、断熱、気密の貧相な家。

住宅内部の温度差によるヒートショックが原因なのだが。

そんな話より、目先の便利なデジタルグッヅで快適なライフスタイルを演出するハウスメーカーに騙される人間が多いのか。

ＩＨだ、太陽光だ、暖房だ、エコ給湯だ、自動風呂沸かしだと、外部コントロールで携帯、ＰＣ経由で事前にコントロールできる便利そうなライフスタイル？

これって便利？

問題は、本当に使いこなせるのか？

寒い外から帰ってきたら、お風呂は沸いてるし、ご飯も炊き上がって、部屋の中も暖房、冷房が効いている。

なんて便利！！アホか！！

まだ、人間はアナログなのに。

まだ、ロボットが人間社会をコントロールしてる訳でもないのに。

室内で石油ファンヒーターを使って個別暖房してるのに、浴室のヒートショックで亡くなる人間が多いのに、なんか間違っていませんか？

住宅の暖房、冷房、換気でさえ、安い設備しか付けられないのに。

何がオール電化、何が太陽光発電、何が自然エネルギーでクリーンな住宅？

設備がデジタル化して行く便利さを見ていて錯覚するが、人間はまだ超アナログなのに。

携帯の発達とＰＣの進歩で便利な世の中になったと思えるが、ＰＣ，携帯に人間が必死にしがみついて生活してる。

なにか主客転倒してるのではないか？

大昔のチャップリンの風刺映画モダンタイムズみたいだ。

機械化、ベルトコンベアーの流れ作業に、人間の尊厳が失われてゆく。

地震だ、雷だ、さあ！！停電したらどうする。

ＦＡＩＬ　ＳＡＦＥ　はどのように働くか？

その途端に、アナログに戻らなくなくてはいけなくなったら。

その人たちは、生きてゆけるのでしょうか？

なんて大げさな話ではないかも。

家の性能がＣ値だ、Ｑ値だ、窓の性能はこれだとか、数値が先走りしてるが、その数値と住み心地の関係はと、問うと誰も答えられない。

人間はアナログだ、デジタル表示されても、その関係を明確に答えられる人はいない。

でも、世の中は便利さを追求してデジタル化が進む。

設備だけデジタル化が進み、アナログ人間が求める住み心地は取り残される。

住宅の中身に進歩が無いのに、設備だけが一人歩きして進歩してゆく、不思議な住宅業界がある日本だ。