無呼吸症の家に住むのは恐い  ~あなたの家は呼吸していない?!~

シックハウス、アトピー、小児ぜんそくは家の空気が原因かもしれません。皆さんの健康のお役にたつ情報をお届けします。

換気の続き

2009-11-18 14:29:54 | 換気、住宅
忙しく、なかなか更新できませんでした。

昨日北海道旭川の工務店と話していて、なぜ本州で全熱交換が流行るのか分からないと言ってました。

この工務店は、全熱交換の換気を標準で設備してますが、年5棟くらいだから、施主に対して決めの細かいサービスができ、メンテナンスも自分達ができるので責任持てるし、住宅性能もC値0.01台なので、とりあえず大きな問題はないと。

ただ、全熱交換にしてから7年位なので、まだはっきりと完全に問題ないか分からない。

ただ、メンテナンスを怠った家では、空気取り入れ口にくもの巣が張っていたり、フィルターが目詰まりしてたり、かなりの頻度でメンテナンスとフィルター交換をしないといけない。それをできない工務店が全熱交換を客に進めるのはリスクが大きいのではないかという意見でした。

本州で全熱交換するメリットが分からないと、その工務店の社長は言ってました。旭川でも相当研究した結果採用したけど、本州の東京なんかで、何の目的があるのか、コストは高い、メンテナンス頻度は高い、ランニングコストもモーター2台が常時廻っていて、コストを償却するのには北海道でも20年は掛かるのになぜ?

熱交換効率が70%だ80%だと言っても、新品同様でホコリ。塵、蜘蛛の巣がなく、給気ダクト内部も綺麗な状況であることが条件で、年数が経ち、メンテナンスに興味が薄れる、5年から10年後にも、全熱交換システムの全てが新品同様に整備され続けて、初めて20数年で元が取れるのです。それができなければ、蜘蛛の巣が張り、フィルターが目詰まりし、熱交換率は落ち、換気量の総量も落ち、湿度も循環させてるので、温度差が在るダクト内部ではカビが生え胞子が飛び交い、目に見えないウイルスが繁殖しという結果になります。

また、モーターの寿命は10年以降は、いつ壊れてもおかしくない状態になります。特にメンテナンスを怠ると、フィルター部分の目詰まりがモーターの負荷になりますので、寿命がもっと短くなります。20年経たずにモーターが壊れる確率は約95%以上あります。

そうすると、新しい機械と交換することになりますから、永遠に熱交換システムで設備費の元を取り返すことは不可能であります。
これは、何度も言っていますが太陽光発電でも同じ事がいえます。

机上の計算値は間違いなく省エネです。国も役所も、大学の先生もお墨付きの計算方式は確立されています。生活する人の健康値と幸福度、精神的、肉体的なストレス度などは数式に入っていません。先程述べた潜在的な危険度がある、全熱交換を付けた家での精神的、肉体的、経済的に健康を維持できる保証があるのであればは何処から来るのでしょうか?教えて欲しいものです。

自分達の知らない分野、目に見えない分野を、専門家と信用し、ハウスメーカーの営業マン、工務店の社長の意見に白紙委任をするのはとても危険だと思いませんか?

大枚をはたいて一生で一番大きな買い物をする割には、スーパーで買い物するのと同じ感覚では、泣きを見るのはいつも消費者です。

健康被害、家庭不和が起きてからでは遅いのです。

住宅内部の健康被害は、シックハウス症のように化学物質過敏症で反応がでるので分かりますが、潜在的に空気環境により健康被害は目立った症状は無く、特に問題化されないため、家族の何が健康被害か原因が分からない場合は、室内にカビ、ダニ、抜けない臭いなどがある場合は、換気を疑ってもおかしくは無い?

換気システムが全熱交換で、省エネになりますし、乾燥も防げますよと言われたら、一般の人は、ああ!!それは良いですね!と言いますし、太陽光発電、エコ給湯までプラスされたら、これ以上は無い!!と思うのが当然であります。

水蒸気を室内で循環させる事は、素人の人にとっては危険な可能性を秘めてると思います。極端な言い方をすれば、換気本体に加湿器を付けたの同じであります。

システムの、フィルターのメンテナンス、給気ダクトのメンテナンスを、素人に責任を持たせるのには危険が伴うと思いますが?でも、取り付けた施主の責任論だから自己責任という事で、メーカーと工務店は逃げられると思いますが?

こういうことを知らなければ、省エネ、無駄に室温を捨てるのは勿体ないから、全熱交換が良いと思いますが?室内で循環される空気と湿度が綺麗で問題ないとする勇気がある人と省エネに協力したい人は、どんどん使ってください。

この商売を20年近くやって来た私は、使いたくはありません。

住宅の換気は、最短距離で入れて、汚れたら速やかに室外に出すシステムがシンプルで解りやすい!!

一般の人に、ハイレベル(ビル用の換気システム)を持ち込んで業務用のようなメンテナンス契約、ダクト内部清掃(業務用は映画で出てくるように内部清掃ができる)を求めても大変です。

それでも、病院では院内感染を防止できないです。アメリカの在郷軍人の集いで空調を介して空気汚染があり、多数の老人が亡くなった、在郷軍人病としても有名になりました。

見えない空気を素人がもて遊んでも、ろくなことは無い、フィルターメーカーと機械メーカーを喜ばすだけで、家族の幸せと健康を保証してくれてる訳ではありません。