あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近の収穫:「ザ・マーヴェル・ワールド・オブ・イカルス」

2015年01月30日 | 英国ロック
ダリル・ウェイズ・ウルフ、後期ソフト・マシーンなどでの
活躍で知られる名ギタリスト=ジョン・エサリッジ率いた、
ジャズ・ロック・バンド「イカルス」。

その'72年デビュー作にして唯一作をネットで購入してみました。
まぁ、さわりだけは聴いた事あって、以前から「ぜひフルで」と
思っていたので、手頃価格で出回るのを待ってたのよね。

ハイテンションなギターで幕を開ける本作は、エサリッジの
ジャジーかつテクニカルなギターに、サックスやフルートが
絡み合うジャズ・ロックの醍醐味が味わえるんですわ。

ヴォーカルも味があり
マイク・パトゥ×オリー・ハルソールのパトゥや
ポール・ウィリアムス×アラン・ホールズワースのテンペストにも
通じる風味あり。
※パトゥより疾走感あり・・・だけど



01. プロローグ
02. スパイダーマン
03. ファンタスティック・フォー
04. ハルク
05. マダム・マスク
06. コナン・ザ・バーバリアン
07. アイアン・マン
08. ソー
09. ブラック・パンサー
10. ザ・マン・ウィズアウト・フィアー
11. シルヴァー・サーファー
12. シングス・シング
13. キャプテン・アメリカ

アメリカのマーヴェル・コミックスに登場するヒーローたちを
題材にしたコンセプト・アルバムって事で

ちょっと色物感は拭えないが
男性アナウンス風の語りに続き、各スーパーヒーローのテーマが
次々と展開される構成は、そうとうに面白い。

メンバーは
John Etheridge(ギター)
Steve Hart(ボーカル)
Jimmy Wiley(ベース)
Iain Hines(キーボード)
Peter Cuetain(ドラムス)
Norrie Devine(サックス、フルート、クラリネット)

・・・と
正直エサリッジ以外は耳慣れないミュージシャンだが
みな腕利きで、ヴォーカルも曲によって声色を変える器用さを
披露してくれる。

ソフトな歌声からキャプテン・ビーフハート系のダミ声まで・・・
まるでミュージカル・スター張りの歌唱。
なかなかのモノで御座います。私は好きです。

まぁ、ジャケットにもヒーローが登場してるし、名称も使ってるし
権利関係よく大丈夫だったな・・・と思ったが

いざ、ライブ活動を本格化って時に、やっぱり横槍が入った・・・
なんて話です。
そんで、バンドは短命に。

実力もあるし、おもしろいバンドだったのに、
勿体なかったなぁ~。

ちなみにエサリッジのギターは、この時点で既に出来上がってます。
ウマ格好いい・・・。


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