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シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

「リレー日本代表、ロンドンの激闘!」 男たちの全力疾走2018クリスマスバージョンその2

2018-12-22 20:00:00 | 男たちの全力疾走
男たちの全力疾走2018クリスマスバージョンその2
「リレー日本代表、ロンドンの激闘!」

2017年8月世界陸上ロンドン大会
男子400メートルリレー決勝!
決勝に進んだ8カ国32人の代表選手が
ロンドンオリンピックスタジアムに散っていた
そこに日本代表もいた

日本の一走は多田!
多田は6月の日本選手権では
新人ながらサニブラウンについで2位!
オリンピック代表3選手を一挙に破ったのだ!

厳しい競争に勝って抜きん出る!
しかもオリンピック選手に勝って!
しかし多田はそれを成し遂げた!

「人間やればできる!」
多田の全身を炎のような感情が突き抜けた!

新しい世界選手権リレー日本代表4選手!
男の戦いへの出陣!
多田は初めての選出だ!
「彼らならやってくれる!」と皆が思った

そしていよいよ男子400メートルリレー決勝の時を迎えた!
居並ぶのは日本のほかジャマイカ、アメリカ、他の強豪国!
ボルトがアンカーのジャマイカは5レーンを走る!

日本チームのスタッフが
「思い切り戦ってこい!君たちならできる!」
と声を出し、4選手をトラックへと送り出した!

そしてレーススタート!
号砲鳴り、クラウチングスタートから8人の決勝進出国の一走が
一斉に飛び出した!
スタートからいきなりのカーブ!
だが誰もそれを苦にしない
一番内側2レーンのカナダから大外9レーンの日本まで
8人の選手がコーナーを大きな渦を描(えが)くように回転して走っていく!

一走多田が日本の先陣を切って走っていく!
伝承されるもの
走る技術と努力する力!
多田も多くの人から技術を学んだ
その恩を形にして返したい!
多田の思いだった
「やるぞ、どんと来い!やってやるんだ!」と多田

多田、飛ばし屋の本領発揮!
9レーンの大外が多田に幸いした!

ほとんど直線の練習しかしていない多田!
でも9レーンなら直線とほとんど変わらない!
多田にとってラッキーなレーンだった
多田がガンガン飛ばしていく!
好調さがうかがえる走りだった

そして見えてきた二走飯塚の背中!
飯塚がスタートを切る!

アンダーハンドパス始動!
飯塚が多田の手からバトンをもぎ取る!
アンダーハンドパス成功!
同じアンダーハンドパスの先輩国フランスも
アンダーハンドパスを成功させた!

世界最強の男たちの戦いは第2ラウンドに入った!
大外9レーンの飯塚、目標のない真空の中での走り!
でも強豪国にはさまれて走るよりましである!
ベテラン飯塚、プラス思考への転換だ!

無念無想!
飯塚、心の中を空っぽにしての走り!
それは日本人ならではの心のありようといえた
それでも足は飛ばしを忘れない!

飯塚はライバル国との距離差維持を
使命として自分に課した!
飯塚が自分の走りを貫徹する!
そして後続国との差をほとんど維持したまま
三走桐生にバトンをつないでいく!

アメリカは焦っていた
「イギリスは捕まえられる!」と思っていたが
なんの、なんの、7レーンイギリスが決勝で馬鹿力(ぢから)を
出してきたのだ
4レーンアメリカは百の覇者ガトリンを二走に据えたが
ホスト国イギリスが爆発的な伸びを見せている

「バトンミスさえなければイギリスは捕まえられる!」
「落ち着いて走るんだ!」
ガトリンが自分に言い聞かせた

続いて各国三走始動!
日本はリレーのみ出場の桐生の出番だ!

各チームの二走から三走への糸を引くようなバトンリレー!
壮観だった!
しかしその中でもイギリスのバトンリレーは際立っていた
美しくかつ華麗!

イギリスはバトンを受ける各選手が腕を高く上方に上げる!
リスキーなハイポイントバトンリレー!
しかしイギリスはそれを鮮やかに決めていく!

イギリスはオーバーハンドパスをきっちりと仕上げてきた
イギリスの金をめざしてのバトンリレー!
完成度99パーセント!
その成果がリズミカルなバトンリレーとして
結実している!
ホスト国の威信とプライドが
彼らのバトンパスをここまで完成させたのだ!

自国のリレー代表がここまで強いとは!
ロンドンっ子もイギリスメディアもびっくりだ!

「自分が走らなければ!」
桐生がその強い思いを自分の走りにぶつける!
「今回はリレーのみの出番。自分の持てる力のすべてをここで出しつくす!」
桐生がその脚力が全開させる!

しかしイギリス三走タルボットがぐんぐん桐生に迫り、
インからとはいえ桐生を抜いた!

イギリスがなんと先頭に踊り出る!
もはや誰の目にも明らか!
先頭はイギリスだ!

ライバル国、問答無用!
今までの練習の成果が
走りとバトンパスの両者で火を噴くイギリスチーム!

そしていよいよアンカーへのバトンリレー!
「オレにまかせろ!」
イギリスアンカー、ミッチェル=ブレークが
そう叫んでいるようだった
イギリスアンカー、ミッチェル=ブレーク始動!
これにアメリカ、ジャマイカのアンカーが続く!

「いかん、このままではイギリスに逃げられる!」
「ジャマイカはアンカーにボルトも控えているというのに!」
とアメリカチーム!
でもいったい何なんだ、アメリカのバトンを
瞬間目視してのバトンリレーは!
そこまでしないといけないのか!

イギリスは当然すべてのランナーが
前を向いてのバトンリレーだ!
バトンリレーの本来あるべき姿を
そのまま実践している!
リレーの正道を行くイギリスチーム!
前を行くのも当然だった

ボルトのラストランが近づいた・・
ボルトの陸上人生最後のレース!
全世界の人々が見つめる前で、
ジャマイカアンカー、ウサイン・ボルト始動!

「ボルト、感動のラストラン!」

ボルトが行く!
ボルトがしなやかなスタートから一気の加速へ!
ボルトから世界の子どもたちへのメッセージ!
「夢は努力すれば必ず叶う!」

しかしそのときだった
ボルトにアクシデントが発生した!
ボルトもアクシデントには勝てない
ボルト、無念のリタイア!

日本はアンカー藤光が始動!
藤光が敢然と英米、ジャマイカを追っていく!
ボルトのアクシデントで日本が3位へと順位を上げた!

日本代表藤光、メダルへの走り!
日本のアンカー藤光が後続の追走を全く問題にせず
逃げていく!
頼もしいかぎりの圧巻の逃げ、藤光!
藤光がそのままホームストレートをゴールへと駆け抜ける!

そして各国アンカーはゴールへ!
イギリスが1位でゴールし、これにアメリカ、日本が続いた
イギリス優勝、金メダル!
アメリカは必死に追い上げたがわずかに届かなかった!
しかし2位に食い込んでの銀メダル!

日本は第3位! 銅メダル!
日本代表は常に最善をつくす!
その結果としての銅メダル!

日本代表、リオに続いてのメダル獲得!
日本代表4選手の誇らしげな笑顔!
それはでかい仕事をやり遂げた男たちの晴れやかな笑顔だった
スタンドで応援するサニブラウン、ケンブリッジにも笑顔があった

藤光がいたからこそ替えられた
藤光がいなかったらケンブリッジをそのまま
決勝でも行かせたかもしれない、と日本チーム監督
どこでもこなせるスーパーサブの存在が
日本チームスタッフにアンカー交代を決断させたのだろう!

藤光にとって久しぶりに走る世界大会の味は格別だった!
急遽、訪れた出番を無事こなした藤光!
表彰式が終わり、藤光は首にかけられた銅メダルを見た
鮮やかな色だなあ、と彼は思った

いぶし銀という言葉がある
メダルは銅だが日本チームの中でまさにいぶし銀として
チームを支えた藤光!

「普段表舞台に立てない人も、いつか立てる日がやってくる!
それを信じてがんばってほしい!」
それが藤光の思いだった

3年後の東京オリンピックに向けて
日本代表リレーチームはさらに進化しレベルを上げていく!
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