アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ展〜浮世絵から見る女性の姿〜

2019-01-28 17:00:00 | 櫛かんざし

 


澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ展

〜浮世絵から見る江戸の女性〜

 

みなさまこんにちは

 

アサヒビール大山崎山荘美術館にて絶賛開館中の

「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ」展

 

本展覧会では、江戸の女性をテーマに、

東京都青梅市にある澤乃井櫛かんざし美術館より出品されている、職人の粋を凝縮させた櫛・かんざし、

ポーラ文化研究所より、当時の風俗を伝える浮世絵を展示しております!

 

「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ」展 チラシより

 

そこで本日は、出展しております浮世絵から2つご紹介いたします

 

浮世絵にあまり関心がなかった方も、

ご覧いただいた後にきっと美術館へ足を運びたくなるようなちょっとした豆知識もありますので、

ぜひご覧ください!

 

「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ」展のチラシに掲載されているこちらの2作品。

 

国貞改二代歌川豊国《浮世五色合(うきよごしきあわせ)白(しろ) 》1847年 ポーラ文化研究所 所蔵

国貞改二代歌川豊国《浮世五色合(うきよごしきあわせ)白(しろ) 》1847年 ポーラ文化研究所 所蔵

 

手前に化粧台、手鏡を使い、自身の髪型を見る女性

みなさん、美容室の仕上がりでよくなさっている光景ではないでしょうか?

実は、こちらの女性は、髪の仕上がりを気にしているのではなく、襟足の白粉の付き具合を確かめているのです!

江戸時代、髪を結い上げて見える襟足は、おしゃれの基本でありました。

襟足の形により、江戸では、一本足、二本足といい、上方では二本足、三本足と呼んだそうです。

生え際は剃刀や際墨で形を整え、その上に白粉を塗っていたそうです。

浮世絵の彼女も、その白粉を確認しているのです!

白粉のポイントは、顔よりやや濃いめに塗ると、顔が浮き立って見え、美しく見えるそうです!

今の化粧でいうとハイライトに当たるのでしょうか?

当時の女性たちは、襟足を綺麗に見せることに気をつかっていたのですね....

着物文化ならではの光景ですね

 

 


一鷲斎国周《当勢三十二想(とうせいさんじゅうにそう) 酔いが覚相(よいがさめそう)》1869年 ポーラ文化研究所 所蔵

 

一鷲斎国周の「当勢三十二想」はいわゆるシリーズもの。

作品は明治時代に作られたものですが、作品のテーマは江戸時代の女性の風俗をあわらしたものなのです。

このシリーズは、とても面白く、仏教でいう三十二相を美人の人相にうつして、

「何々したそう」「何々できそう」といった表現の三十二相が収められている作品集です。


こちらの「酔いが覚相」は、

 

 

一鷲斎国周《当勢三十二想(とうせいさんじゅうにそう)酔いが覚相(よいがさめそう)》1869年 ポーラ文化研究所 所蔵


その名の通り、酔が覚めそうな一場面を描いた浮世絵。

楊枝を加えている女性は、芸者でありましょうか。髪型はつぶし島田に結っています。

このつぶし島田とは、お嫁さんがよく結う高島田を崩したような髪型です。

また、芸者の髪形としても知られています。

お酒を酌み交わした後、寝支度を整える前の女性の一面を描いているのでしょうか....

髪に挿したかんざしを抜く姿が

「やっと仕事終わったわ....」と彼女がつぶやくセリフを想像してしまいました..


 

このように、面白く、見ごたえのある浮世絵を櫛・かんざしとともに全約300点を展示しております!

江戸の女性たちのおしゃれの中心となった櫛やかんざしと、当時の女性たちの姿を描いた浮世絵から、

みなさん、ご自身が発見される当時と今の共通点をご観覧中に探してみるのも良いかもしれませんね!

  

「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・かんざしと おしゃれ」展

2019年2月24日(日)までとなります!

 

お見逃しのないようにお願いいたします!

 

みなさまのご来場心よりお待ちしております!

アサヒビール 大山崎山荘美術館 

〒618-0071
京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
tel.075-957-3123(総合案内) 

■会期 
2018年12月15日(土)〜2019年2月24日(日) 

■休館日
月曜日(ただし、祝日の場合は翌日の火曜日) 

■時間
10:00-17:00(最終入館は16:30まで)

■入場料 

当日
一般:900円/高校・大学生:500円/中学生以下 無料/障害者手帳をお持ちの方 300円 

団体 

一般:800円/高校・大学生:400円

◎団体は20名様以上。

■アクセス 

無料シャトルバス運行中!! 

阪急大山崎駅前~JR山崎駅前~当館の間で無料シャトルバス(ご高齢の方優先)を 

運行しております。 

【JR 山崎駅】 より徒歩約10分 

京都駅から大阪方面・普通電車(各駅停車)で約15分 

【阪急京都線 大山崎駅】 より徒歩約10分 

※お車でのお越しの方 

当美術館には駐車場のご用意はございません。 

大山崎ふるさとセンター隣のコインパーキングをご利用ください。(有料) 

展覧会の詳細HPはこちらをチェック 

その他の展覧会情報は、アートインプレッションHPにて随時情報を更新しておりますのでよろしければご覧ください

 

Artimpression HP 

 



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