何て言う トンボ だろう?

2012-09-01 | 日記

   

カラダが緑のトンボが、目の前に低空飛行しながら落ちてきた。鮮やかな緑色であった。何と言う種類だろうか?体長は10センチくらいで、眼玉はやはり金属的な光沢ある緑色。左右の写真は同じトンボを背景を違えて撮って見た、が、あまり意味が無い。トンボと言えば、富永太郎 ( 1901-1925 ) の詩に 「 恥の歌 」 というのがある。 

        Honte ( オント ) !   honte !

                      眼玉の 蜻蛉 ( とんぼ )

        わが身を  攫 ( さら ) へ  

        わが身を  啖 ( くら ) へ    [ 以下略 ]    * honte はフランス語 で 「 恥 」

富永は24歳で死んだが、フランス語がよくできて、絵をよくし、友人に小林秀雄や河上徹太郎を持ち、中原中也や大岡昇平などもいたが、日本のボードレリアンの魁 ( さきがけ ) であった。トンボと聞くと、僕はこの富永の “ オント、オント ” のリフレンを思い出す。 “ オントオントメダマノトンボ、 … オマエハ泥ダ ” 。東京時代住んでいた澁谷・松濤近辺を懐かしむのである。彼の詩集はほとんど限定本で高くて手が出なかったが、当時思い切って買ったのが大岡昇平編 『 富永太郎詩畫集 』 ( 限定800部 昭和47年 求龍堂発行 ) である。昔、鎌倉小町通りにあった古書店 「 扶桑書房 」 で買ったのであるが、聞いてはいたが店主は病気がちだったらしくて、僕がこの本を買ってしばらくして訪ねるともう止めてしまっていた。その後、テレビで 「 なんでも鑑定団 」 をたまたま見ていたら、その店主が出ていたから、以後、 「 鑑定団 」 を気にして見ていた記憶がある。本は何冊か買ったが、その度にマケテくれた。古書店の主人にしてはめずらしくいつも柔和な雰囲気であった。お元気にしておられるだろうか。

今夜も月がきれいで、たなびく雲のエッジが月光に照らされて川風も気持ちいいが、今日も “ オントオント ” で一日が暮れて行った。

 

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