林道

2018-08-22 | 日記

         

実に今日も暑い一日になった。もう、イヤハヤの暑さだった。山道を車で通って、夏山とその山に出る入道雲の写真を撮りに行った。そしてその写真をブログに掲載しようと思ったのだった。でも、途中の山道のこの写真のような日影に出会って、これが気に入ってこれを掲載することにしたのである。林道、と言ってもいい。林道の木陰のある緩い坂道の夏の終わりの午前。時間がゆっくりと流れているような、でも、静止した時間のようないつか来た少年の頃の道のままである。僕だけが時間を失っているような、藪の陰にも過去がそよいでいるのが分かるのである。車を止めると、光と陰が揺れている林道には静かさが沁みている。ここに机を据えて便箋を広げ、青いインクで午前の静寂の中で、過去の僕に手紙を書くのだ。今となっては高齢者の僕から、中学生になったばかりの僕に書くのだ。「人生は光のように速く、そして陰も付きまとう」と。

 


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3 コメント

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写真が美しいですね♪ (辛口です(笑))
2018-08-23 18:45:59
久々のブログのおでましですね。マネキンを除いて?、美しい写真がいいですね。少しリフレッシュされましたね。

しかし、マネキンは(先日ブログの)、なぜ惹かれるのでしょう?か?聞いてみたくなりました。
Unknown (m.sakai)
2018-08-23 20:11:46
久し振りのブログ掲載でしたが、どうも不定期便でありました。気まぐれとでも言うのでしょうか。見ていただきありがとうございます。
山の中に入ると、とてもいい空気が吸えて幸福感に満ちてきます。時にはいいですね!
マネキンに魅かれるのは、どんなマネキンでもいいという訳ではなくて、こういうどこか欠損したような傷ついたものに愛着を持ってしまうのですね。「ミロのヴィーナス」に代表される「欠損の美学」のようなものが僕の中にあるんです。言ってみれば、想像力で完成型を作る、とでも言うのか。または、不完全性への哀惜のような感情がつのってしまうのかも知れません。完全なものよりは不完全性への母性または父性のようなものでしょうか。しかし、いろいろそうは言っても、ただ僕の感性の問題に過ぎないのでしょう。
また気が向いたらコメントいただけると嬉しく思います。
マネキン (辛口です)
2018-08-24 19:53:32
不完全性への哀惜、ですか。じゃあ、人間へも哀惜を感じられるのかも?しれませんね。命の有り無しの違いもありますが。また折り見ながら、コメントさせて頂きます~♪

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