空虚

2015-04-06 | 日記

     

四日の土曜日昼前の刈谷田川の流れ。雪融けの季節は水量が多く、流れの音響は大きい。いつかは知らないが、こういう故郷も無くなってしまうに違いない。家も山も川も草木も、勿論ガードレールなんかも無くなって、ただ空の青い空虚だけが覆い尽くすのだろう … 。太陽も水も静止してはいない、不動ではない。この風景は瞬間の世界であるかも知れない、僕も瞬間の生命であり水蒸気のようなものである。あらゆるものが物質で作られているとすれば、物質は無限の中で崩壊して行くのだ。僕は物質で構成された一粒の埃に過ぎない。埃は空中に浮遊し、いつしか消えて行く。雪が季節の到来とともに消えて行くように … 。