オマージュ・平原綾香

2012-11-03 | 日記

昨夜は、未だ歌詞を書き取ってなくて今夜これからにしようと思うが … 。下記、平原綾香へのオマージュ。

若き歌姫の歌声は、それにしても知性的だと思う。夜の星辰の輝きのように、秋も深まった月の光にも似て彼女のメッセージは彼方、心の深奥まで届くのである。名曲のメロディーに載せて悲しみの言葉にも喜びの言葉にも、さらには愛の言葉が時空を越えて心の宇宙に木霊する。闇の中でも光を見つけようとする意思。孤独にはそういう意味があるとすれば、孤独は必要なものであるのだった。あらゆる障害を飛び越えて、またはかい潜り、人から人へ届くものがあるとすればその一つが音楽というものであろう。その音楽のオーディエンスの一人になれることは、これは一つの幸福にあらざるや。クラシックとフレッシュな言の葉の出会いであった。またここに、音楽芸術の新しい世界をみることができたのである。

        歌い舞踊れ 未来などいらない ただあなたが欲しかった。

        もう二度と会えないのに ( 会いたいと ) 願うのはなぜ。

           月の欠片 ( かけら ) が降るとき まるい世界が終わる。

シチリアーナのメロディーが、これらの言の葉を載せてゆっくりと、見えざる夜の大洋を航海するのだった。 「 あなた 」 さえいれば未来なんてものは、なくてもいいのであった。会えないのに会いたいと願う、願っても願いきれない切なる願いがあった。月が欠けてゆきそのカケラが降りそそぐとき、花のような世界が終わろうと傷つこうと何だろうと、僕らは知っているのだ、またいつか月が満ちて来ることを。孤独を恐れてはいけない、それは大切な意味があるのだから。

平原綾香のポエジーは月光を透過した言葉で綴られる、月世界から舞い降りた現代のかぐや姫である。