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作家リサーチ(1)「山村幸則氏を知ろう」レポート

2019-07-17 11:44:05 | Weblog

作家リサーチ(1)「山村幸則氏を知ろう」レポート

日時:2019年4月6日(土)17:30〜19:30
会場:アートコートギャラリー
ゲスト:山村幸則氏(作家)
    大槻晃実氏(芦屋市立美術博物館 学芸員)

盛りだくさんの内容で、まさに「山村さんを知ろう!」にふさわしい内容になりました。かいつまんでレポートさせていただきます。

第一部は、1997年から現在にいたるまでの制作について。

ノルウェーへの留学から始まり、アメリカの陶芸レジデンス、タイでは金箔作品、イランで水面に浮かぶ黄色の作品、ケニアのナイロビでは取り壊しになった喫茶店で作品づくり、ドイツでは移動しながら壁をつくる参加型の作品づくりなど、世界各国での活動を紹介。

日本らしいところで制作してみたいということで、相楽園で回遊式庭園の各所にフレームを隠しておいて、それを見つけた人が好きな風景を切り取って持って帰るという作品づくり。

大阪の御堂筋では、銀杏拾いで全身かぶれてしまい、肌の表面が変わることで意識が変わることに気づき、イチョウ男になる。夏バージョンは緑に。イチョウ女にもなった。

3ヶ月間、神戸港で家族で生活中にタコ釣りのおじさんに遭遇。釣竿を買ったその日からどんどんタコが釣れ、たこ焼きでもてなしたりした。

神戸ビエンナーレ。西宮ビエンナーレ。六甲ミーツアート、原田の森ギャラリーと続き、アートコートギャラリーの彫刻の小径では展示台への展示。傾いている台があり、そこに自分が立ってみる。スーツ姿で写真撮影。その自分をかたどった作品を展示。

コミッションワークの作品も紹介。

 

第二部は、芦屋体操が生まれた経緯について。

芦屋市立美術博物館の大槻学芸員より。

「山村さんの作品は、その場所に滞在して、実際に体験した中で見つけたもの、興味を持たれたものが作品になっている。大人になると、ある程度経験や体験でこういうふうになるだろうという推測の中で暮らしているが、山村さんは気になったらまずやってみて、それが作品になっている。芦屋体操第一は、2012年にアートピクニックの「呼吸する美術」の展覧会に参加してもらって誕生した作品です」

芦屋を歩き回ったときのエピソードいろいろ。ヌートリアとの遭遇。川面の花びらを追って河口で降りたときに遭遇した、体操しているおじさんへの衝撃。芦屋公園の黒松の木から花粉が飛んで辺りが黄色くなっていたとき、「かふん、かふん、じゅふん、じゅふん」というフレーズが浮かんできたことなどなど。

 

第三部は、体操。

プロジェクターで映し出された映像を見ながら、みんなで芦屋第一と第二を体操しました。みなさんの楽しそうな雰囲気が空間を生き生きとしてくれ、参加者全員の一体感を作り上げてくれました。

 

事務局より

初めに、山村さんがご自分の制作姿勢を端的に表している事例をお話くださいました。自分の作品作りは、ボートをこぐようなもの。ボートをこぐと背中の方に進んでいく、行き先はわからないけれど、なんとなくその方向を探りながら進んでいくような感じが自分の作品づくりに似ているとのことでした。面白いと感じる感度が高く、そこに向かうとなぜか楽しいことが待っているような印象を受けました。山村さんを知ることができました!

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