N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

ナイト・トーキョー・デイ

2017-11-07 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★ナイト・トーキョー・デイ
英題:Map of the Sounds of Tokyo)
監督:イザベル・コイシェ
キャスト:菊地凛子、セルジ・ロペス、田中泯、中原丈雄、榊英雄、他
2010/スペイン

もう少し、いろんな見せ場、面白いアクションなどあるのかなと思ってみたが、淡々とTOKYOの風景とラブホテルの場面を写すだけで、これは一体どうしたものか。
最大の見せ場がセックスシーンだけというのは、映画としてはちょっと寂しい。
菊池凛子主演ということで手にしたDVD。
なるほどまさに思い切りの良い体当たり演技だろうが、でもそこまで体を張らなくてもいいだろう、そんな作品でもないだろうに。

TOKYOの風景は外国人からみたら、《富士山ゲイシャ》、なるほどあんな感覚だろうなとは容易に想像がつく。
旅人感覚がそのまま映像になっていた。
そのまま音になっていた。
その事自体は特に問題があるわけではないが、何分物語が上っ面勝負で、観ているこちらの感情の膨らみがまったく感じられなくこれは困ってしまう。
この作品には、あの押尾学が出ていたので、そちらにも興味があったが、あの事件によって、日本公開版はカット。事件は事件、映画は映画と思うが、事情はそうはいかないらしい。

夜光虫のように光り輝くTOKYOの風景を描いている。
虚しく光り輝くTOKYOの夜の街。
人の姿が妙に虚しく孤独に映る。
菊地凛子は虚しく体を張っていた。


レ・ミゼラブル

2017-11-06 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★レ・ミゼラブル
原題:Les Miserables
原作:ビクトル・ユーゴー
監督:トム・フーパー
キャスト:ュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、アーロン・トベイト、エディ・レッドメイン、他
2012/イギリス

昔々、遥か昔に、
夢中になって読み通した《ああ、無情》、
誰の訳だったか覚えていませんが。
僕にとっては《フランス文学の入門書》でした。
理不尽さに怒りを覚える物語、
正義を貫くロマン派的ストーリーの幾つかの場面は微かに覚えていますが、
こんなに激しくもドラマチックな内容でしたか?

これまでのミュージカルは歌って踊っての娯楽作品というイメージですが、
《レ・ミゼラブル》は《人物の感情の高ぶりが歌になる》そんなミュージカルでした。
喜怒哀楽が激しく表現され、
ドラマチックに構成されています。
舞台表現が元になっているので、
映像でさらに誇張され、
怒濤の展開に圧倒され続けました。

興味深く観たのは《様々な人物の様々な生き方》。
時代は、輝かしいナポレオン登場と没落の混乱の時代。
大勢の市民や学生が命を賭して戦う姿にちょっぴり感情の熱い高ぶりを感じました。
遥か遠くなった青春の想いが蘇った一瞬です。


世界で一番美しい夜

2017-11-05 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★世界で一番美しい夜
原作・監督・脚本:天願大介
出演:田口トモロヲ、月船さらら、市川春樹、他
2008/日本(R-18)

世界で一番美しい夜
何かとんでもない映画を観た感じ。
奥が深そうな世界観。
物語は女子中学生の語りから始まる。(卵から生まれたので、へそがない)

滑稽であり、どこか切なくて哀しくもあり、愛の物語とみれば美しくもあり、皮肉っているようでありマジであり、不思議なファンタジーであるとも言えるし、男の願望を隠し味に使いながらも真の狙いでもあるようだし、縄文パワーや現代のテロをちらつかせながらも単なる笑いのネタでもあるようで、まぁとにかく、摩訶不思議な世界だった。
役者さんたちもいわゆるくせ者ぞろいで、それぞれのオーラを発する。

見せ場は草っ原での50人25組という集団セックスシーン。
遠い昔の太古のおおらかさを演出。
神々の時代と現代の時間を自在に行き来する「R−18ファンタジー」と呼ぶもの。
縄文パワー炸裂で、敢えてRー18表現にこだわっているところがいくつかあり、そこが可笑しくも面白くもある。

ボクの発見はスズキコージさんの絵本風アニメである。
色鮮やかで生き生きとした描写は、ファインアートのように原始的であり現代的でもあり、この映画のカオス状態にぴったりのイラストだった。
興味ある作家に出会った。
絵本をたくさん出しているようなので、見たくなった。


ラスト・アサシン

2017-11-04 | chinema(欧米系映画)

 

 

映画を観た。

★ラスト・アサシン
原題:Requiem pour une tueuse
監督:ジェローメ・ル・グリ
キャスト:メラニー・ロラン、クロビス・コルニアック、チェッキー・カリョ、ジャン=クロード・ドレフュス、フィリップ・モリエ=ジュヌー、他
2011/フランス

「オーケストラ!」(2009)のメラニー・ロランが主演するサスペンス映画?。といってもサスペンスでもアクションでもない、《華麗なるメラニー・ロランの姿を眺め、彼女の歌声をうっとり聴く作品》である。

《本当に歌ってるの?》と気になるほどの美しすぎる歌声。
《ラストシーンのメラニー・ロランのショートヘアは余りにも美しすぎる》
これ、やばい。
ということで、《気分治し》にぴったり。


ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

2017-11-03 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル
原題:Mission: Impossible - Ghost Protocol
監督:ブラッド・バード
音楽:マイケル・ジアッキノ
キャスト:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン、マイケル・ニクビスト、ウラジミール・マシコフ、サムリ・エデルマン、レア・セドゥー、他
2011/アメリカ

インポシブル=impossible、《不可能》あるいは《ありあえない》ということだろうが、
映画はフィクションであり、《ありえないお話》はいくらでも作り得る。
が、しかし、トム・クルーズのあの空中散策?は、《超スーパースターのありえない演技》ではないか。それを劇場大画面で観る価値はある。
美しい映像である。
美しいチャレンジである。
アナログ感覚、手作り感覚が映画本来の娯楽性を蘇らせてくれる作品。

すっきり感ある安定した超娯楽作品に仕上がったもうひとつの要素は、
不可能なミッションを乗り越えようとする《スパイ同志の絆》をテーマにしていることにある。
この作品のテーマはまちがいなく《信頼》だと思う。

2つの信頼について
1.撮影現場の画像みれば、《凄いなぁ。スタッフへの信頼がなければ、できないやろ。》
と率直な気持ち。チームワークが大切。

2.映画の中では、《スパイ同志の絆》が描かれる。孤独や裏切りみたいなものが多く描かれる時代にあって、この《チーム絆》は、一昔前の活劇に見られた雰囲気。この感覚は心地良いなぁ。本来の《スパイ大作戦》に戻った感じ。

というわけで、この作品のテーマ《信頼》。


プラダを着た悪魔

2017-11-01 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★プラダを着た悪魔
原作:The Devil Wears Prada
監督:デヴィッド・フランケル
音楽:セオドラ・シャピロ
2006/アメリカ

ブランドものにはまったく興味はないんですが、アン・ハサウェイの《真っ黒大目玉》を観てみようということで、DVDレンタル。Blu-ray Discをプレステ3に入れて、VIERAで。

女心はわかりにくいですが、あの《華やかな仕事の現場》に憧れたという心情はよくわかる。《キャリアアップ》に、あのような現場を選択したというのもよくわかる。その結果、しだいに《本来の自分を見失っていく》というのもよくわかる。《虚飾に溢れた世界》には《求めるもの》はなかったとうのもよくわかる。タイトルはぴったりです。
《真っ黒度が中間ぐらい》のメイクのアン・ハサウェイはとても綺麗にみえました