N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

眠れないほど面白い『古事記』

2019-04-02 | 

 

★眠れないほど面白い『古事記』
著者:由良 弥生
出版社:三笠書房

断片的には知っているが、全体の物語は実はよく知らない。
ならばこういうのはどうだろうかということで読んでみた。
僕みたいな初心者対象本である。

《日本の神話》と言ってしまうと、少しいやかなり語弊がある。
これは、《中央支配者の家伝》ともいうべき、《支配の神話》である。
いかにして日本の国土を征服したかという神話。
しかも中身は、陰謀と戦い、禁断の恋、嫉妬メラメラの愛憎劇……なかなか醜くも人間臭い壮大な物語でした。

古事記は上、中、下の三巻にから成り立っていますが、
上巻は天地開闢から天孫降臨前後の神々の物語
中巻は神武天皇から応神天皇まで
下巻は仁徳天皇から推古天皇まで

語り部はご存知《稗田阿礼》
筆録したのは《太安万侶》

《イザナキは自分の成りあまれるもので、イザナミの成り合わぬところを刺し塞いだ》
こうして日本の島々は生まれた。
まったくスケールの大きいまぐわいです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。