微睡みの祝祭

観たもの、想ったことをただただ漠然と書きとめています。

放課後

2018-04-05 | book

本を読んだ。

★放課後
著者:東野 圭吾
出版社: 講談社

東野 圭吾20代のデビュー作である。
恐るべし東野!

とくに東野ファンというわけではないが。
デビュー作を読んでみたかった。
できれば若い頃の作品、そして何がしかの賞を頂いた作品、
つまりそれなりの高い?評価を得た作品を。

実は、このミステリーのトリックは、ある本で読んだことがありある程度知っていた。
しかしこの物語は読んではいなかった。

読み進むうちに、次へ次へと意識が引っ張られる、
さすが東野、恐るべしと唸りながら読み進んだ。
作家としての生き抜こうという20代の強い想いの伝わる作品である。
練りに練られた殺人トリックは東野さんの強い決意の表れ。
グイグイと引っ張られる。

ただちょっと拍子抜けなのは、ラストに明らかになる女子高生の殺人の動機である。
そして追い打ちをかける妻の殺意。
練りに練られた殺人計画だが、動機を語る部分が妙にあっさりしていた。

30年ほど前の作品。
パソコンもなければ、もちろん携帯もない時代。
まったくのアナログ時代の学園物語ではあるが、あまり古さを感じさせない。
しかし、生徒と先生の近い距離感や、学校の様子などは、今から思えば牧歌的。
同じ時代を経た者としてはやはり郷愁を感じた。

ついでだが、この本のデザインは、東野さんの盟友、あの黒川夫妻による。

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