みつきのりえのアートな日々

アートコーディネーターの三ツ木紀英の現代アートよもやま話。

APS企画展 #13平体文枝「終わりと始まり」好評開催中!

2009年05月19日 22時55分36秒 | APS
今回は奥野ビルの同じ階にあるGalleryCamelliaの原田さんに協力してもらい、2会場で展示しています。
APSは蛍光灯のクールな白い光のハードエッジ空間で、1点の作品と向き合う。
Camelliaは、アイボリー系の暖かい白で、窓から自然光がはいるナチュラルな空間で、ソファに座って、作品に囲まれた気持ちのいい時間を過ごしてもらう。
という一粒で二度美味しいという企画で、なかなか好評。

平体さんの新作はこれまでになく、荒々しいペインタリーなタッチで、より自由に思いっきり表現しているように思います。これまでは下の色と上の色をなじませ、微妙なグラデーションを作っていましたが、今回は絵の具同士が混じり合っていないためか、一つ一つの色が鮮やかに発色しつつ、かすれから見える下の色と響きあっています。とても爽快で気持ちがいい。
昨日いらした元ギャラリストの女性が「蛍光灯なのにトップライトから陽がはいっているかのうな、気持ちよさがあるのが不思議。」とおっしゃってくれましたが、本当に爽やかな風が吹くような心地よい作品。これは平体さんにとって、大きな飛躍になる作品になると予感してます。

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