アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

秋はアート・イベントが花盛り

2011-10-17 | 展覧会
     

先日、久々にマイ・ミュージアムである滋賀県立近代美術館に行ってきました。最近はひと月に1回程度のペースでボランティアに参加しています。
さて、美術館には全国の美術館・博物館から送られてくる展覧会のポスターやチラシを置いてあるコーナーがありまして、そこで行く度に面白そうな情報を収集するようにしています。
今回、目に付いたのは、いわゆる地域で開催されるアート・フェア。なんと近畿だけで3種類のチラシをGETいたしました。

まずは「木津川アート2011」(11月3日~13日)。テーマは「明日への記憶」(なんか聞いたことあるような…。)このイベントは今年で2回目とのこと、京都と奈良を結ぶJR線の木津、加茂、上狛の3つの地区で開催されます。いつもブログを拝見している美術ライターの小吹さんが関わっておられるようで、去年もかなり推してらした覚えがあります。先日、朝のNHKニュースでも取り上げられていて、けっこうメジャーなのかもしれません。

次に奈良・町屋の芸術祭「HANARART はならぁと」(10月8日~30日)。こちらは旧市街のならまち以外に、大和郡山とか八木、三輪、宇陀、五条など、けっこう奈良県の南部広域が開催地区となっております。また、開催時期も少しずつずれていて、いっぺんにいろいろな地区を巡る、という主旨ではなさそうです。約50の町屋会場に約60の現代アート作家、ってことで、今個人的に注目の三瀬夏之介さんが出品されているので、興味をそそられています。

そして「高槻アート博覧会」(11月1日~30日)。JR高槻および阪急高槻市の両駅間のエリアで開催されます。初めて存在を知りましたが、なんと10年の歴史がある「アートdeわくわくストリート」というイベントが今年から装いも新たになったようです。ここで注目はトークショーに登場する藤浩志さん。去年豊島で架空の人物の家をつくっていたアーティストですね。高槻は春のジャズフェスも有名で、このような地域をあげたイベントに熱心なのでしょうか?

さて、最近は近畿にとどまらず、全国各地でアート・イベントが盛んに行われている模様。昨年の「瀬戸内国際芸術祭」の動員力が評価されたのでしょうか、アートが各地の町興しイベントとして有効な手立てと見なされているように思われます。でも同じような時期に、これだけ近くで同じようなイベントがあると、正直ちょっと食傷気味というか…。あまり積極的に行きたいと思わなくなってしまいました。新聞やネットで、「一過性でアートが消費されている」とか「作品の質に疑問」という記事も見かけました。

地域のアート・フェアって誰のためのものなんでしょうね~??地域の人?地域外からくるお客さん?出品するアーティスト自身?どれも!ってのが一番いいんでしょうけど…。こういうことを考えるためにも、自分の足で出かけてみるってことが大事かもしれない、とは思うけど…なあ~。

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