アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

キューティー&ボクサー 篠原有司男・乃り子2人展

2014-05-17 | 展覧会

ただいま、阪急うめだでは、「ニューヨークフェア」を開催中。その関連企画として、ニューヨークで活躍を続けるアーティスト、篠原有司男・乃り子夫妻の作品展が9階ギャラリーで行われています。販売催事ではありましたが、有司男さんのまさにライブ感たっぷりの最新作や、乃り子さんの不思議な感覚あふれる版画作品など、なかなかたっぷり楽しめました。

篠原有司男さんは、わがホーム・ミュージアムの滋賀県立近代美術館にある「モーターサイクル・戦士」という作品でおなじみ。今回もミニの作品が出品されていたオートバイシリーズのひとつで、廃材で作られた大きな立体作品(こちらは等身大以上!)は、夏休みなどによく展示され、子どもたちに人気です。グロテスクな女性ライダーの姿からは、いろいろなメッセージが読み取れるような気がします。

有司男さんはまた、ボクシング・ペインティングで有名だそうですが、今回初めてその作品を見ることができました。そして、な・なんと、ご本人も会場にいらっしゃってビックリ!小さなお身体でしたが、エネルギーが詰まってる感じでした。まさにアクション・ペインティングですが、爆発したような絵具の跡は思いの外リズミカルで、美しい印象です。

写真は、過日にライブ・ペインティングされた作品(撮ってよかったのかな?)。黒く見えるのは、スポンジのようなものが仕込まれたボクシング・グローブ。したたる絵具の跡が、臨場感たっぷりでした。きっとエネルギッシュな制作現場だったと想像しますが、作品は色味もあってか幽玄な感じがしますよね。

乃り子さんの作品は、ユニークでおもしろかったですね~。ニューヨーク版物語絵巻って感じで、ストーリーは荒唐無稽のようで実話のようで??描き込まれている英語の文章が、いかにもイタリック体でとっても素敵でした。小さなエッチングは、ちょっと欲しかったです。

昨年公開されたお二人を追ったドキュメンタリー映画「キューティー&ボクサー」は、残念ながら見逃しているのですが、ますます見たくなりました。どんなご夫婦なんでしょうね?今後もご活躍を楽しみにしたいです。

作品展は5月19日(月)まで。催事場のニューヨークフェアも大そう楽しかったです!こちらは20日まで。


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