世の中ななめ読み

世間にはおかしなことがいっぱい。でも、ときには心惹かれる人・モノも。

喧嘩の正体

2017-10-01 12:14:47 | 政治

 衆議院選挙が迫ったいま、政治の世界では、にわかに痴話喧嘩が始まっている。A氏が率いる右派勢力とK氏が率いる右派勢力とが互いに相手の悪口を言い合っているのだ。これを真に受けてここに今回の選挙の「対抗軸」があるなどと思ったら大間違い。開票が終わって、もし双方がまずまずの結果を得たりすれば、たちまちいっしょになって憲法改定でもなんでも推し進めようとするだろう。
 ふつうの痴話喧嘩では、周囲のひとにはこの男女は実は仲がいいのだと分かる。政治屋の痴話喧嘩はいくらか手が込んでいるかもしれないが、すこし注意すれば彼らの意図は透けて見える。



 

 

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お人好しにならない

2017-01-14 08:42:53 | 人間

 麻雀をする友人から憤懣を聞いたことがある。ゲーム中にごまかしをする人が間々あるのだそうだ。そんなとき「やめろ」と言わないのかと訊ねたら、インチキを暴くと雰囲気が壊れるのでできないという。まあ、そんなものなのかもしれない。
 話はすこし変わるが、オレオレ詐欺などいわゆる特殊詐欺の被害がなくならない。テレビでも繰り返し警戒を呼びかけているのに、なぜか。重大らしい内容の電話がかかってくると慌ててしまうからだといわれる。だが、そのまえに、わたしたちの心のどこかに詐欺を受け入れる土壌はないだろうか。だまされる人を非難しているのではない。他人の悪意を見通すことをほとんど無意識のうちに避けようとする過剰な「善良さ」をわれわれは持っていないだろうか。見抜いたり底意を指摘する行為はいけないことであるかのように。
 善意の人こそ眼力を鍛えて、詐欺師はもちろん、狡智に長けた政治屋や策士の手に乗らないようにしよう。ニセ札を差し出している相手にこちらは金貨を渡したのでは、彼らを喜ばせるだけでなく、意図せずに悪事に加担することにもなる。




 

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不機嫌な街

2016-08-19 08:51:54 | 社会

 街に元気がない。
 わたしの住んでいるところは駅の近くで、あたりにはスーパーや飲食店もある。だから人通りはあるのだが、なんとなく空気が沈んでいる。若い人が少ないということもあるのだろう。でも、それだけではなさそうだ。多くの人がそれぞれの問題(低収入、仕事のつらさ、病気、育児、介護 . . .)で困難を抱え疲弊していて、これが商店のなかにも街の交差点にもあふれ出ているのではないか。
 ここ数年とくに気になるのは、おしゃれをした若い女性をほとんど見かけなくなったことだ。若い人までもが生活にハリをなくしているとしたら、由々しき事態と言わなくてはならない。
 人々の疲弊の根元には劣悪な政治がある。八方ふさがりかに見える日本社会には巨大な風穴が必要なのだ。あの安保法制を廃止するのが第一歩だと思う。

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最期の会話

2016-07-16 08:52:38 | 社会

 未明に1軒の住宅が全焼し、焼け跡から2人が遺体で見つかる。この家に住んでいた老夫婦らしい。そういうニュースがよく報じられる。このような火事の多くは自殺であるという記事を、以前、雑誌で読んだ。その真偽を確かめることはわたしにはできないが、状況を想像はする。      
 体力・気力を失った2人は生きていくのに疲れてしまった。すべてを終わりにしたい。しかし、人に見られたくない雑然としたもろもろを処分する力も今は残っていない。そうだ、家ごと燃やしてしまおう。こう決心するのはひとつの成り行きでもあろう。
 そしてふたりは最後の会話をするだろうか。おたがいに感謝の言葉を交わすか、無言で見つめ合うか。そういうこともせずに、ただ意識が薄れていくのを待つかもしれない。

 

 

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水平目線で

2015-10-28 09:12:18 | 政治

 もうだいぶ前だが、当時の東京都知事が海外へ出張した際に都の規定を超える旅費を使っていたことが明るみに出た。とくべつ高級なホテルなどを利用したようだ。そのときテレビの「街の声」のなかに「でもあの人はわれわれとは違うひとだから(やむをえない)」という意味の発言があったのを憶えている。その「声」の人は皮肉を言っている様子には見えなかった。あの人は偉い人だから旅費をぜいたくに使うくらいいいのではないか、と思っているらしかった。
 こういうのは「下から目線」だ、という気がわたしはする。もし、ヒラの公務員が規定を上回る旅費を使ったとしたら、それくらいはいいじゃないか、という人はいるだろうか。
  「上から目線」は、支持できない。下から目線も誤りを犯す。誰に対しても水平に眺めて評価すればいいと思っている。その目線で見たら、今回の「安保」法制はどうだろう。最高責任者を自称する人物に憲法の解釈をまかせてしまっていいだろうか。

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脱却の現場

2015-03-15 08:13:52 | 政治

 「戦後レジームからの脱却」を主張する政治家がいる。
 辞書でレジームを引くと、支配体制、統治形態といった意味が載っている。英語の辞書のなかには、この語はしばしば軽蔑的に用いられる、と説明しているものがある。(英語に関しての「聖典」、「オックスフォード英語辞典」にも当たってみた。特定の政府・政権について軽蔑して言及するときに使われる場合が多いということがわかる。)
 かの政治家はどうやら、戦後の政治体制を軽蔑しているようなのである。だが、その体制は彼の属する政党が基本的に取り仕切ってきたのではなかったか。
 沖縄で民意を無視して新基地建設をごり押ししていることに見るように、戦後レジームの悪しき面を強化するのが彼の行き方だと思わないわけにいかない。戦後体制のよい面(中途半端ではあっても民主化された)からの脱却がこの人の願いらしい。

 

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「明白な危険」は足元から

2014-07-24 08:31:02 | 政治

 快適に車を走らせているとき、1秒あとに事故が起こるとはまず考えない。しかし、事故は起こりうるのである。社会もそうだ。あすも1年後もきょうと同じような日が続くと、なんとなく思っていても、短い期間で空気が一変することはありうる。日本の政治にはすでにその兆しが見える。どう変わるのか。または、どうわれわれが変えるのか。
 憲法よりも閣議決定を上に置いている。
 秘密保護法をつくった。
 原発の再稼働、さらには輸出を進めている。
 社会保障を切り縮める。
 消費税増税。
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 この状況こそ「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」(集団的自衛権の閣議決定 7月1日)だと思うよ。

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「くれる」と「くださる」のあいだ

2014-04-14 08:39:15 | 言語

 「くれる」という動詞の使われ方で気になる場合がある。
 「子どもが父の日にポロシャツをくれた」と言うのはいいと思う。しかし「恩師が励ましの言葉をかけてくれた」のような言い方には、わたしはやや抵抗を感じる。尊大といってははおおげさかもしれないが、それに近いニュアンスがあるようなのだ。話し手が恩師に敬意を持っている状況であれば(恩師という語は敬意を表している)、「くださった」のほうが適切だろう。ところが新聞や雑誌に出ている文章を見ると、これと似た文脈で「(なにかを)くれた」「(なになにして)くれた」を使っている例はすくなくない。
 相手と語り手との間柄によっては、また、語るときの環境によっては、「くださる」という言い方は、すこしだが、ていねい過ぎるし、「くれる」では多少横柄に聞こえる。「くれる」と「くださる」の中間に、相手との関係にかかわらず使えるいわば無色の言い方があるといい。
 こんなふうに思うのはわたしくらいのもので、「くれる」はその無色な表現だと認める人が、ことによると、大多数なのだろうか。

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ナチスの手口に学んだか

2013-11-26 09:57:15 | 政治

 自由と民主主義という「価値観」をつらぬくため、日本を独裁国家、恐怖政治の国、にしよう。・・・・・・秘密保護法案を出してきた人たちの考えは、こんなところだろう。
 むかし日本は、東洋平和のために侵略戦争をやった。
 「民衆は大きなウソにだまされやすい」とヒトラーは説いている。日本政府は彼の遺訓が忘れられないようだ。(振りかえれば、今の政権の源流である戦争中の先輩たちはナチスと手を握ったのだった。)「沖縄の負担軽減」「福島の復興」といった掛け声にしても、実際の行動とは見事に違う。
 ヒトラーの歴史を学んで、大きなウソにこそ騙されまいとする人々が法案反対の声をあげているのではないだろうか。
 秘密保護法案は、「修正協議」や国会の議論のなかでその危険な内容が明らかにされ、すでに満身創痍の状態だ。廃案にすべきである。そしてこの手の法案は二度と現れることがないようにと思っている。

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音を立てて崩れる

2013-08-21 09:14:52 | 社会

 まともな人殺しというものはない。だが、それにしてもあまりに異様で奇怪な殺人事件がつぎつぎに起こる。社会の変調を象徴している気がしてならない。
 日本の日常が壊れていく。
 経済的に生活がなりたたなくなっている人が大勢いる。まさに貧困が蓄積しているのである。
 自殺の多さ。
 ひとびとは疲れて、精神的にも追い詰められている。
 朝になると電車は動いているし郵便局もスーパーも開くから、世の中は回っているらしくみえるが、裏では歪みが溜まり続ける。
 社会が壊れるのと合わせてだろうか、地球も崩壊しかかっているようだ。
 高温と豪雨、干ばつ。大気汚染。放射性物質。戦争。生物が進化(と呼ぶべきか)して、自分自身を滅ぼしかねないところまで成長してしまった。「奇跡の惑星」の奇跡は枯渇し、ひょっとしたら、ついに終わりに近づいているのかもしれない。

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