旧 自分ブランド「COMME des KAORI」

私が他の誰でもない私になるために・・・
独立系FPを目指す私の成功ノート

誰かのために願うこと

2009年12月11日 | 心=ハート


ドイツのローテンブルクを散歩しているとき、二羽の鳩が仲良く休んでいる姿が可愛くて思わず撮影しました。
こんばんは、aroma@CFP(R)です。

「今年はどんな年だった?」
先日友達に聞いてみると「穏やかでいい年だった」、別の友達は「いい出会いがあって充実した年だった」と話してくれました。
今年は不景気で暗いニュースばかりが目立ったけれど、私の友達は反応的なタイプよりも現状を真摯に受け止める冷静なタイプが多いので、あれこれ話していると自然に「良かった」という話に落ち着きます。
だから私もつられて何でも良かった話にしてしまいます。
「世の中にはいい人ばかりいるもんだなぁ」とあらゆる場面でありがたく感じた、そんな一年でした。

まだ今年を振り返ってまとめるのはちょっと早い気がするので、今日は最近よく思うことの一つ、「誰かを喜ばせたいと願ってやることは、なぜかうまくいく」ということについてです。

例えば、出来の悪い息子が、テストでいい点を取りたいと欲を出してもなかなか自分のためだけには勉強できないけれど、母親が「私は実家の事情で大学には行けなかったけれど、あなたには将来海外で活躍するようなビジネスマンになってほしいなぁ」などとぽろっと言ったとする。
ると息子は、これまで見向きもしなかった英語を勉強しだして、次のテストですごくいい点数をとってしまう。ただお母さんを喜ばせたいがために・・・みたいな話です。

この例えは思い付きです。でも娘より息子の方がありそうでしょ(笑)
こういうの、ビジネス書には「何とかの法則」などと銘打ってあるのかもしれませんが、まだお目にかかったことはないので論理的には説明できないのですが、私の最近の出来事からも2つほど思い当たります。


まずは10月に行った柳田邦男さんの講演会でのこと
この講演会があると知ったのは開催の2、3日前、地元紙のタウンウィークリー情報を何気なく眺めていたら「柳田邦男」の4文字が目に飛び込んできた。
これは母親が行きたいに違いない!と、早速主催者に問い合わせてみたが整理券はとっくに配布済みだとのつれない返事。それでも当日券はあるかと食い下がると、「そういうものはないが、整理券をもらった人がもし来なければ空きが出るので入れるかもしれない、ただ確証はありませんが」とのことだった。
当日は天気もよく、2~3時間の距離なのでドライブがてら、また、ホテルビュッフェを楽しみに庄内へ出かけた。そしてチケットの行方が気になる私だけ一足先に会場入りしたのである。
早めに行ったにもかかわらず既に駐車場は満車で外まで繋がる長蛇の列・・・
「チケットを持っていない人は開演の15分前に空きがあった場合のみ受付しますので、脇で待っていてください」
どうか、入れますようにと願いつつロビーでしばらく待っていた。

「あの~私、整理券はもらったのですが、仕事があるので、聞くことができないんです。でもチケットを無駄にするのももったいないので良かったらどうぞ」
「えっ、いいんですか!?」ラッキー
本当は反対側にも待っている人が数人いたんです。でもなぜか私の方に来てくれたんです。おかげで1階のいい席が並びでとれました!
(でも変なところ気が小さいので、全員が入れたのを見届けてやっと安心できました。もう2階の端っこなど一部しか空いていなかったようですが。)

私にとってはラ・マンチャの男から続くセレンディピティともいうべき柳田さんの講演であったが、何よりも母親に柳田さんの話を間近に聞かせることができたことがすごく嬉しかった。
さらに、講演終了後に二人で並んでもらったサインは、見るたびに「講演会にいけてみんなで聞けて本当によかったねぇ」と自分を誇らしくさえ思うのであった。(なにせ私は単純だから


もう一つは、11月に高野山大学で鈴木秀子さんに会ったこと
当然鈴木さんが講師でもあるからフォーラムに行ったのだが、会場は1000人近く入る大ホール、個人的な話をする機会はなさそうだった。
でも一緒に行った友達が知り合いから「鈴木さんによろしく言っておいて」と言付かったそうで、どこかで話ができるチャンスがあるといいなぁと思っていた矢先、まだ出番の数時間前というのに、会場の外でスタッフらしき方々と談話中の鈴木さんを発見!

実は(これまた)柳田邦男さんの講演を聞き終えた直後で、用事があったので私たちはたまたま会場の外に出たというタイミングだった。
鈴木さんの顔は著書のプロフィールで2、3回見たことがあるだけだったが、なぜか一瞬でピンときた。「あれって、鈴木先生だよね」
正面にいたわけではないのに何ですぐに気付いたのか私もわからない。ただ友達が話せたらいいなぁとだけ思っていた。
こうして友達は無事に鈴木さんに伝言を伝えることができたのだが、傍らで見ていた私も何だかとても嬉しかった。

そういえば、玄侑宗久さんの対談集「多生の縁」で鈴木秀子さんが言っている。
「私と会う人の運勢は、どんどん良くなるんです」
これは高野山系統の住職からも認められている、生まれもって授かった不思議な能力なのだそうだ。
それを思い出してますます嬉しくなる私!
「知り合いへの土産話もできたし、よかったねぇ」と自分のことのように喜んでいた。(私ってほんと単純

・・・私も鈴木さんとお話すればよかったかなぁ。
でも鈴木さんは私の方にも顔を向けながら「夜のワークショップも来てくださるのですね。ありがとうございます。お待ちしていますね。」と傍観者の存在も認めてくださったので、これは私も鈴木さんにお会いした、ということになるのかなぁ

今日の話にまとめや教訓はありません。
だって、こうすべきですとか言ってみても、その時に心からそうなってほしいなぁと思い描けなければ決して実現しないし、そういう状況って欲が出たり計算して行動するとうまくいかなかったりするものだから。
ただ単に、こうなったらこの人は嬉しいだろうなぁと想像して、そうなるといいなぁと願って、そして実現したらその人は幸せでしょ、だから私も幸せ。
幸せそうに笑うその人の笑顔が私を幸せにしてくれる。
なんだか私、すっごく幸せに思えてきた(笑)
人はみな幸せになるために産まれてくるんだもんね。

料理も同じで、レシピ通りにつくれば必ず美味しいとは限らない。
これは料理研究家も認めるところなのだが、「言葉で作り方を教えてもせいぜい80点の出来栄え」、でも「この人のために今から作るぞ」という気持ちで調理すると120点くらいのものができる。
私はよくお菓子を作って人にあげるのだが、食べてくれる相手が美味しいと笑ってくれたらいいなぁと想像しながら作るとすごく美味しくできる。レシピがどうとか手作りだからいいというわけではないのだ。
つまり、食べることは人間関係を味わっている!!
わかりましたか?世のお父さん方(笑)

今朝は目覚めたときからすごく幸せだなぁと思ったけれど、一日に何度幸せだと思ったことだろう。
だって「僕が一番欲しかったもの」がリフレインしているんだもん。
ドライブ中にこれを聞いてボロ泣きしたことがあるのでうかつに聞けないのだけれど(笑)
では今日もいい日でした。


最新の画像もっと見る