晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

ハーブ豆知識:ジュニパー

2020年03月16日 | ハーブ豆知識
ジュニパーは秋に実をつける常緑の潅木で、
果実は「ジュニパーベリー」と呼ばれ、
ジンなどのお酒の香りづけに使われるのが有名ですね。

ジュニパーベリー

ハーブティーやエッセンシャルオイルとしても
よく利用され、茶色の染料としても利用されています。

ジュニパーは宗教的な清めの力を持つと信じられ、
古くは寺院などで儀式の時に燃やされました。

また空気を清浄にすると言われ、
病院や学校でジュニパーの葉や枝を燃やす
風習もあったようです。

古代ギリシャでは、果実を燃やし葬式の時の悪魔除けとし、
その緑色の根は、地獄の神への捧げ物に
香として焚かれたそうです。

イタリアでは魔女除けのお守りとされていて、
その訳がユニークで、魔女は入口にジュニパーが
かかっているのを見つけると、その部屋に入るには、
その葉の数を全部数えてからでないと入れないそうで、
たくさんの葉の数を数えるのは、
たいへんな時間と根気がいるため、
魔女は数えるのを諦めて退散するのだそうです。

でも、中には根気のある忍耐強い魔女さんがいて、
そんな魔女さんだったら入れるかも…と思ってしまいますよね。

またジュニパーは聖母マリアとキリストが
エジプトに逃げたとき、その腕を開いて隠れ場所を
提供した木の1つであったため、
ジュニパーは追跡されている弱者の隠れ場所というふうに思われ、
野ウサギも猟犬に追われた時、ジュニパーの木の陰に
逃げ込むのは、ジュニパーの香りが犬の嗅覚を迷わせ、
見つけられなくなることを本能的に知っているのではと
言われています。

効能
紀元前1550年頃のエジプトのパピルス文書に、
薬としての処方がいくつか書き残されているぐらい
古くから利用されてきました。

中世ヨーロッパでの民間療法では、
チフス、コレラ、赤痢などの伝染病や条虫を下すなど、
諸々の病に効く万能薬として重宝されたようです。

現在でも関節炎や尿路感染症、リウマチや
肝臓の障害に役立つ自然の薬としても広く知られています。

汗や尿の分泌を促し、老廃物を排出させる働きがあるとされ、
むくみや水太りの解消にも役立つと言われています。

料理
ジンやリキュール酒の香りづけに使われるのは有名ですが、
すりつぶした実は樹脂のような香りがあるので、
パテやマリネなどによく使われます。

肉の保存や臭み消しとしても良く利用され、
かつてヨーロッパでは、コショウの代わりに使われていました。 

[ジュニパー風味の洋梨の砂糖煮]
洋梨         4個
赤ワイン        150cc
オレンジの絞り汁    150cc
きび糖 60g
ジュニパーベリー 4個(すりつぶす)

◎作り方
1. 洋梨は、皮をむいて芯を取り、4等分する
2. 鍋に赤ワイン、オレンジの絞り汁、きび糖、
  すりつぶしたジュニパーベリーを入れ、
  全体をよく混ぜ、弱火でコトコト煮る
3. 1.の梨を2に入れ、ふたをしないで
  弱火で15分間、ときどき梨を返しながら煮込む

[ブレンドハーブティ]
-むくみが気になるときに-
ジュニパー       4~5粒
ラベンダー       小さじ1/2
ワイルドストロベリー   小さじ1/2
ローズレッド       小さじ2/3


-食欲がなく疲れているときに-
ジュニパー 4~5粒
レモングラス 小さじ1
スペアミント 小さじ1/2

       
-めざせダイエット/代謝の悪いタイプの方に-
ジュニパー 4~5粒    
ローズヒップ 小さじ1
レモンバーム 小さじ1/2
レモングラス 小さじ1/2    


-深酒をした翌朝に-
ジュニパー 4~5粒
ワイルドストロベリー 小さじ1/2
ペパーミント 小さじ1/2
ジンジャー 小さじ1/2


-ストレスで身体が固くなっているときに-
ジュニパー 4~5粒
ハイビスカス 小さじ1/2
パッションフラワー 小さじ1/2


◎ジュニパーベリーは、スプーンの背などで、
軽くつぶしてから、ブレンドしてください。
そして、通常より長めに時間をおいてからお飲み下さい。


美容
ジュニパー精油は、
うっ滞している肌に対する強壮作用があり、
脂性肌や頭皮の脂っぽいフケや乾燥したフケなどを
好転させると言われています。

[スキン&ヘアーローション]
ローズウォーター 50ml
浄水 100ml
ジュニパー精油 3滴


◎作り方
清潔な容器に、ローズウォーターと浄水を入れ、
ジュニパー精油を3滴入れ、軽く振り混ぜる。
※冷蔵庫で保存して下さい。

◎脂性肌やニキビには     
スプレー容器に入れ、洗顔のたびに、たっぷりスプレーする。
◎頭皮には
洗顔後、リンス代わりにマッサージするように頭皮につけて、
しばらく置き、軽く洗い流す。
(気にならない方は、洗い流さなくても大丈夫です)


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