もちろん断定することなど出来ないが仮に今でも、もし彼女が生きていたら私はこの辺鄙な
片田舎でこうして暮していることも無かったかも知れない。
決して現在の私の暮らし向きの責を彼女に転嫁する積りはないが、何となくそんな気がしてならない。
しかし亡くなった者に対し、現在や将来を仮定する愚は犯したくないのでそれは考えないことにする。
自分でも良く分らないが、それは決してKちゃんに対して薄情なのではないような気もする。
今ではかなり少なくなったが、それでも高校時代のお友達たちから電話が架かってくることがある。
皆一様にKちゃんの死を悼み悲しみを私に告げる。 今でも彼女を忘れずにいてくれる事はとても嬉しい。
楽しく過ごしたあの頃の思い出話をされると甘く懐かしく思い出し、涙が流れ落ちる事もしばしばだ。
喧嘩に明け暮れていたあの頃、授業などそっち除けでひたすらピン・バンドの事だけを考えていた私。
そして授業が終わるとみんなで一目散にKちゃんの家に行き、バンドの練習に励んだ日々だった。
私は電話が苦手なので未だに携帯電話を所有していないし、長電話なども大嫌いだ。
でもこの時ばかりはついつい話しが長くなる。
向こう見ずで恐れることなど何も無く、胸を張って闊歩していたあの頃の日々が脳裏をかすめる。
私はKちゃんに隠し事などしたことは一度も無いが、実は彼女を裏切ったことが一度だけある。
開催の仔細は忘れたが、仲間内で柔道大会を開こうということになり2チーム作り私とKちゃんが
それぞれのチームの大将になった。 道着は柔道部のキャプテンに頼んで貸してもらった。
まるで青春ドラマのシナリオのように試合は展開し、ふたりの試合で勝敗がつく運びとなった。
実はこの時私たちは 「適当に戦って引き分けようね」 と互いが傷つかぬよう筋書きを事前にたくらみ、
そして試合は筋書き通りに展開する予定だった。
しかし、いざ試合が始まると間もなくして筋書きは狂った。私はKちゃんに一本負けしたのだ。
しかも滅多にお目にかかる事の無い『巴投げ』で。
私たち二人は試合後みんなと別行動をとり、連れ立って焼きそばを食べに行った。
【アロ】 「ねぇ~Kちゃん、約束が違ってなかった?」
【ケイ】 「違ってたね。本当は引き分けるはずだったもんね。でも約束破ったの私ぢゃないよ。
あろまちゃん目一杯力を込めて押しまくって勝ちにきてたよ。別にそれに腹を立てた
訳ぢゃないけど、まぁ 条件反射ってやつかな? えへへっ ゴメンネ痛かった?」
そうなのだ。 心のどこかで彼女との約束を破り、裏切ったのは私の方だったのだ。
事前の打ち合わせ通り彼女は手を抜いていたので隙だらけ。 片や私は卑怯にもその隙を突いたのだ。
Kちゃんはそれに対して何も言わず、焼きそばまで私に奢ってくれた。
私は何をしても彼女に勝てるものが少なかった。 でも彼女の才能に対し嫉妬したことはない。
私が彼女より勝っていたのは探し出すことが困難なくらい少なくはあるが。。。
強いて言うならKちゃんよりも私の方がモテモテだったことくらいかしら?
なぁんちゃってね、ウソウソ。
何に関しても才能豊かだった彼女は黄泉の国に行き、愚かな私が今もこうして生きながらえてる。
巴投げで負けちゃったことは時々書いてるので、覚える方もいらっしゃるかしら?
高校時代私が喫した唯一の一敗はこんな卑怯な対戦をしたにも関わらず、まさかの巴投げ!
すっかり長くなってしまいましたがこれにてKちゃんの思い出はとりあえず終了。
また何か面白いエピソードを思い出すまでのお預けといたします。
片田舎でこうして暮していることも無かったかも知れない。
決して現在の私の暮らし向きの責を彼女に転嫁する積りはないが、何となくそんな気がしてならない。
しかし亡くなった者に対し、現在や将来を仮定する愚は犯したくないのでそれは考えないことにする。
自分でも良く分らないが、それは決してKちゃんに対して薄情なのではないような気もする。
今ではかなり少なくなったが、それでも高校時代のお友達たちから電話が架かってくることがある。
皆一様にKちゃんの死を悼み悲しみを私に告げる。 今でも彼女を忘れずにいてくれる事はとても嬉しい。
楽しく過ごしたあの頃の思い出話をされると甘く懐かしく思い出し、涙が流れ落ちる事もしばしばだ。
喧嘩に明け暮れていたあの頃、授業などそっち除けでひたすらピン・バンドの事だけを考えていた私。
そして授業が終わるとみんなで一目散にKちゃんの家に行き、バンドの練習に励んだ日々だった。
私は電話が苦手なので未だに携帯電話を所有していないし、長電話なども大嫌いだ。
でもこの時ばかりはついつい話しが長くなる。
向こう見ずで恐れることなど何も無く、胸を張って闊歩していたあの頃の日々が脳裏をかすめる。
私はKちゃんに隠し事などしたことは一度も無いが、実は彼女を裏切ったことが一度だけある。
開催の仔細は忘れたが、仲間内で柔道大会を開こうということになり2チーム作り私とKちゃんが
それぞれのチームの大将になった。 道着は柔道部のキャプテンに頼んで貸してもらった。
まるで青春ドラマのシナリオのように試合は展開し、ふたりの試合で勝敗がつく運びとなった。
実はこの時私たちは 「適当に戦って引き分けようね」 と互いが傷つかぬよう筋書きを事前にたくらみ、
そして試合は筋書き通りに展開する予定だった。
しかし、いざ試合が始まると間もなくして筋書きは狂った。私はKちゃんに一本負けしたのだ。
しかも滅多にお目にかかる事の無い『巴投げ』で。
私たち二人は試合後みんなと別行動をとり、連れ立って焼きそばを食べに行った。
【アロ】 「ねぇ~Kちゃん、約束が違ってなかった?」
【ケイ】 「違ってたね。本当は引き分けるはずだったもんね。でも約束破ったの私ぢゃないよ。
あろまちゃん目一杯力を込めて押しまくって勝ちにきてたよ。別にそれに腹を立てた
訳ぢゃないけど、まぁ 条件反射ってやつかな? えへへっ ゴメンネ痛かった?」
そうなのだ。 心のどこかで彼女との約束を破り、裏切ったのは私の方だったのだ。
事前の打ち合わせ通り彼女は手を抜いていたので隙だらけ。 片や私は卑怯にもその隙を突いたのだ。
Kちゃんはそれに対して何も言わず、焼きそばまで私に奢ってくれた。
私は何をしても彼女に勝てるものが少なかった。 でも彼女の才能に対し嫉妬したことはない。
私が彼女より勝っていたのは探し出すことが困難なくらい少なくはあるが。。。
強いて言うならKちゃんよりも私の方がモテモテだったことくらいかしら?
なぁんちゃってね、ウソウソ。
何に関しても才能豊かだった彼女は黄泉の国に行き、愚かな私が今もこうして生きながらえてる。
巴投げで負けちゃったことは時々書いてるので、覚える方もいらっしゃるかしら?
高校時代私が喫した唯一の一敗はこんな卑怯な対戦をしたにも関わらず、まさかの巴投げ!
すっかり長くなってしまいましたがこれにてKちゃんの思い出はとりあえず終了。
また何か面白いエピソードを思い出すまでのお預けといたします。
素敵なお話を有難うございます。
人生って不思議ですよね。色々な分岐点があって、選び取っていくうちにどんどん状況が変わってくる。
でも、Kさんが生きておられる世界でも、あろまさんはハートフルな田舎暮らしを選ばれていたりして…?
人生、本当に何があるか分かりませんね。
約束を破って勝ちに行ったんですか!(笑)
う~ん、さすがあろまさん! やっぱり楽しいお方です。
>何に関しても才能豊かだった彼女は黄泉の国に行き、愚かな私が今もこうして生きながらえてる。
いえいえ、あろまさんも十分才能豊かですから!!
でも、あろまさんはKさんの分も長生きしてくださいね。
あろまさんのキャラクターは貴重!
周りの人を元気にしてくれる人気者です。
*^^*
ガラの悪そうな男子生徒二人とで、あろまさんを
びびらせようとしていた人と同じ人なのかなと
思ってしまいます。(^_^;)
でもあろまさん以外の友達も、Kちゃんのことを今でも偲ぶほど慕われていたのですね♪(*^m^*)
何故、陸上部のあろまさんが!?って思っていました。
そう云う理由だったんでっすね。
>、、私の方がモテモテだったことくらいかしら?
なぁんちゃってね、ウソウソ。
ご自分の事になると控え目なあろまさんですが、Kさんの時だけはウソ!?って言いながらもプッシュ!?しますね。(^^)
あまりにも私的な話なので、Doblogが閉鎖された時点で今後は封印する積りだったんですが、チト
事情が変わりまた書いてしまいました。 それにしてもコメントし難い投稿に多々コメント下さり
有難うございました。 確かに田舎暮らしは私にとって快適な日々でありすぎて。。。なかなか
抜け出せずに先行きがチト不安です。 うふっ、周りを元気づけると言うよりは、日々近隣の皆さんにご迷惑をかけてばかりいるのが実情なんですよ。 (^_^;)v
美化しすぎかもしれませんが、私たちの場合高校生活を通して大きく変貌したような気がします。
もし、お互いが出会わなかったら『立派な不良小少女』二人が誕生していたかもしれませんね。
私はお友達が多い方ですが彼女は更に多く、しかも誰もが一目置く存在でしたよ。 (^_^)v
この柔道の試合を始め、彼女の方が私より勝ってるものばかりだったけど、それぢゃ私の立場が
無くなっちゃうから。。。必死で考えた挙句の結論なんですよ。 今では証人が居ないから私としては何とでも言えるわけだし。。。こんなことでチョッピリ溜飲を下げてるの。 (^_^;)v