Der König Hat Eselsohren

ボストン美術館 日本美術の至宝@九州国立博物館



まぁ、あれよあれよという間に、会期の終了が近付いてきましたことよ。

基本的に、「○○美術館展」と銘打たれているものは、実際に行きゃいいじゃん!!と優先度が低いのだけれど、これは別。
だってボストンに行っても、展示されてないんだもん…f(^_^;

しかも、だ。

普段は展示されずに眠っている、というのがもったいないくらい、すごいぞ!!
ま、逆に、普段あんまり展示されちゃうと、傷んじゃうよね、ってのも多いんだけど(笑)


それにしても、8世紀に描かれた曼荼羅図なんて代物、残ってるんだ!!Σ( ̄□ ̄;)
ジョットーもビックリだよ!!
というか、ジョットーと同じか、それよりも古い作品、結構残ってるなんて!!
それも細かい載金(きりがね)なんかが、ちゃんと残ってるんだよ!!
スゴイもんだなぁ。
感心してしまう。

廃仏毀釈の頃まで数百年にわたり、大事にされてきたんだろうけれど、ビゲロー達のおかげで救われて、本当に良かったと思う。
それと同時に、それまでの価値観をあっという間に手放してしまう傾向、やっぱり今も日本人には色濃く残っているよね、と思うと、かなり怖い。


ちょっとむかついたのが、「平治物語絵巻」。
とても楽しみにしていったのに、警備のじじいが「後ろから見ていいですよ」なんぞというものだから、結局横入りが横行して、大混乱。
並んでゆっくり見ている人とそうじゃない人を、分けるロープを一本張ってから、そういういうことを言え!!
おかげで、随分並んで待ったのに、じっくり見られなくて、気分台無し。


気を取り直して。
「西欧王侯図押絵貼屏風」、思いっきり西洋風(笑)
人間に影が付いてるぜ!!
こんな屏風、落ち着かないぜ!!

と思ったら、尾形光琳の「松島図屏風」は、これはこれでまた、アバンギャルドf(^_^;


そしてなんと言っても、今回の白眉は、簫白。

さすがです。
本当はできる子なのに、破天荒です(笑)
「龐居士・霊昭女図」なんて、最初から久米仙人にしか見えませんが(笑)
「風仙図屏風」にしても、「朝比奈首曳図屏風」にしても、やりたい放題だなf(^_^;


そしてメインの「雲龍図」。

情けな~い表情(笑)の龍が、どど~んと迫ってくる。
爪でつかみかかってくる。
墨のしぶきが飛んでいる!!
パンクだ♪

で、右半分の、尻尾の方。
こりゃヘビメタ~♪

なんだか、展示室の端から端まで、大音量!!
なんにも音なんかしてないのに!!(笑)

いや、ホントにこれ、CDのジャケットとかに使ったら、面白いんじゃないかな~?
まだ誰も使ってないなら、ぜひオススメです♪
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