アリゾナマニアの知ったか発言集

4巡DEロドニー・ガンター

・ドラフト4巡DEロドニー・ガンター(デラウェア州立大)についての記事
・Division I-AAの弱小校でほぼ無名選手ながらスカウト陣が絶賛
・6-5、305のサイズと運動能力もありポテンシャルはかなり高い


Rodney Gunter Worth The Work For Cardinals
http://www.azcardinals.com/news-and-events/article-3/Rodney-Gunter-Worth-The-Work-For-Cardinals/d872c128-584a-4add-bfea-1128b400d726

5/9(土)付けの記事。

DEロドニー・ガンターというのはDivision I-AA(ようするに2部)のデラウェア州立大という弱小校(しかも昨シーズンは2勝10敗)の選手で、スカウティングコンバインにも招待されていないほぼ無名選手でドラフト前は下位指名か指名漏れと見られてました。

それをアリゾナは4巡指名。しかも4巡123位+6巡198位+7巡241位の3つの指名権を差し出して4巡116位へトレードアップまでして獲得。

この記事ではその指名に至る経緯が書かれてます。



まずアリゾナの北東地区担当スカウトのZac Cantyが去年の秋にガンターを見つけて、同僚スカウトのLuke Palkoとカレッジ部門のスカウト部長Dru Grigsonに報告。

春にvice president of player personnelのTerry McDonough(人事部門でスティーブ・カイムGMに次ぐナンバー2)に映像を見せたところ「弱小校なのに体格があるし40ヤード走のタイムもいい。下位指名候補選手に心を動かされることは滅多にないがこの子は違った。1人だけ他とは飛び抜けていた。真のNFL選手に見えた」と絶賛。

マクドノーはすぐさまスティーブ・カイムGMに報告。カイムGMはDLコーチのブレントソン・バックナーをデラウェア州立大へ派遣して個別ワークアウトすることに。



ガンターはフロリダ州ヘインズシティの出身で、バックナーDLコーチはオーランドからレンタカーを借りてGPSを頼りにあちこち尋ね回ったものの断念して最終的にはガンター本人に電話をかけて、ガタガタ道を進んでようやく果樹園と墓地の間にある練習場に到着。

バックナーはガンターの公称サイズが6-5、305だけど鯖を読んでて実際には6-2、275くらいだろうと思っていたけど、会ってみたら本当に6-5あり体格の良さに強い印象を受けた。

個別ワークアウトはドリルに次ぐドリルで途中休憩もほとんどないというハードなものだったけどガンターは根性を見せて最後までやり遂げた。

バックナーは、すぐ帰って今年のドラフト候補のベストDLの1人に会ったのかもしれないと誰かに言いたい、これだけ天性の能力を兼ね備えた彼がなぜ無名なのかわからない、という感想を持った。

チームで調査を続けたところガンターはシングルマザーの母親と2人の弟のために高校2年までフットボールをしていなくて週32時間皿洗いやウェーターをしていたため奨学金付きの勧誘はデラウェア州立大1校のみだったことなど無名の理由も判明しチーム内での評価はぐんぐん上昇。



ガンターはドラフト前に10チームから招待を受けて訪問(アリゾナは招待しなかった)。

ガンター指名を一番希望したのはマクドノーだったらしい。アリゾナの4巡123位より前でガンターを指名するチームがあるかもしれないという情報をつかんだので、5巡指名権が2つあるのだからトレードアップするべきだとスティーブ・カイムGMに提案。カイムGMは5巡ではなく6巡+7巡を使ってトレードアップ、4巡116位でガンターを指名。

アリゾナから4巡指名するという連絡を受けてガンターは「膝を着いて神に祈りを捧げた。現実的ではなかった。自分は3分間死んでいたよ」。



・・・
チーム全体で高く評価していたようです。

掘り出し物を見つけたぞ〜という加点要素もある程度あったかもしれないし、強力OLと対戦した経験がほぼないという未知数な部分もある。でも有能なアリゾナのスカウト陣がこれだけ賞賛するのだから高いポテンシャルを持っていると信じたい。

従兄弟のD.C.ジェファーソン(2013年アリゾナのドラフト7巡でQBからTEに転向させた)はパスキャッチが下手すぎて不祥事もあって1年目に解雇されたけどサイズと運動能力とブロック能力には見るべきものがあった。

最後にドラフト指名時のスティーブ・カイムGMのコメントを再掲載しておきます。「多数のファンの皆さんはロドニー・ガンターって誰だと言うだろう。だが私は強く確信を持っている。HCも強く確信を持っている。数年のうちにファンの皆さんはロドニー・ガンターが誰であるかよく知ることになるだろう」。

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