3月23日(火)午後から秋葉原でイルカ漁の実態を撮影した話題作「ザ・コーヴ」を見る。大山の事務所に戻り、夜は文化会館で岩手県旧沢内村の先駆的福祉政策を推進した深沢晟雄(まさお)村長を描いた「いのちの山河」を見る。板橋社会保障推進協議会主催の催しで、朝昼の会に700人、夜の会にはざっと300人ほどが参加。配られたチラシには私が昨年「週刊朝日」に書いたルポが全文収録されていた。とてもいい映画だが、啓蒙作品ゆえに面白くないジレンマ。時代考証にも疑問があったのは、たとえば深沢の妻(とよた真帆)がかけていた眼鏡。1950年代末から60年代にあんなセンスのいい商品はなかったはずだ。歴史の事実を作品にする難しさは、ドキュメンタリーの方が訴求力があるからなのだろう。ツイッターから。〈国際的議論になっている日本のイルカ漁(和歌山県大地町)。その実態を描いた「ザ・コーウ゛」。最後のシーンが残忍で、直後の立ち食いソバさえ不快に感じるほど。一方的撮影で漁師の言い分が無視されている問題の一方、はていつからイルカ漁が日本の伝統になったの?と批判者の意見にも疑問〉。イルカ漁が1200年前からの伝統というのは虚偽。太地町でイルカ漁が行われるようになったのは、捕鯨ができなくなってからで、ここ20年から30年のはず。家畜と自然生物、環境問題と食の問題を区別して議論すべきだ。勝手に撮影、公開したからだろう。太地町の町民の顔にはボカシが入れられている。町長や水産庁関係者は公人だからボカシを入れていないというが、イルカ漁反対を主張している町会議員にもボカシが入っている。本人たちの希望だというが、公人がそんな逃げ腰では話しにならない。
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