有田芳生の『酔醒漫録』

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埴谷雄高の鋭い人間観察

2010-02-15 09:48:19 | 読書
 

100214_192001 2月14日(日)知人の娘さんの結婚式への祝電を吟味して書き、リーフレット原稿に取りかかる。かつての言葉をなるべく使いたくないのは、少しでも「進化」したいから。とはいえ「亀の歩み」でなかなか進まず。麹町の都市センターホテルで山口県の酒蔵「獺祭 新酒の会」に出席。櫻井博志社長は、このご時世に新蔵を3月末に完成、6000石に増産と公表。このブログも見てくださっている。勝谷誠彦さん、吉田類さんたちと懇談。参議院選挙の支援体制を吉田さんと相談。銀座「はら田」夫妻も出席。会が終り、類さんと4人で食事。最近は医療や韓国問題などの「仕事」の読書ばかりだった。世界を広げるべく読み出したのは『埴谷雄高 政治論集1』(講談社文芸文庫)。政治的文学者の人間観察は鋭い。たとえばこんな記述だ。「彼は不安につつまれれば、なお威圧する声で話す。しかも、彼の不安は消えることもない。何故なら、支配者とはそれ自身だけでは、殆ど無だからである」「無表情な顔の背後にすら、触れれば不意に飛びあがるほどの凄まじい精神の緊張が秘められている」。この評論文の背景にも必ず具体的人物がいるはずだ。埴谷さんにとっての「支配者」とは、いったい誰だったんだろうか。


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