有田芳生の『酔醒漫録』

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川崎洋の「いま始まる新しいいま」

2008-03-10 08:58:58 | 随感

 3月9日(日)惑い路に潜心ありし春の寒日。文章を紡いでいくことは時間のかかるもの。一字一字を埋めていかなくては完成しない。当り前のことをいまさら思う。いくつかの原稿を書き、昼からは名古屋国際女子マラソンを見る。高橋尚子に優勝してもらいたかった。それはかなわず27位。これが現実なのだ。失速の分析が行われても、いまや高橋にとっては意味のないことではないか。「挑戦できずに北京五輪への道をあきらめるより、挑戦したかった。あきらめちゃダメだと何千回も心の中で繰り返してここまできた」との発言が爽やかだ。中村友梨香という新しい才能の誕生を祝いたい。テレビを見ていたら「バイク解説」なる光景に驚いた。ランナーの近くをバイクで走り、その様子を元女性マラソン選手が伝えるのだ。「息づかいが聞こえません」というほどだから、相当近くを走るのだろう。そこで語ることはランナーに聞こえないのだろうか。そんな余裕はないだろうが、もし聞こえたならうっとしいだろうな。そんなことを想像してしまった。ネットで余命半年の宣告を受けた元校長が「最後の授業」を行ったことをニュースで知る。その女性は62歳の延地和子さん。2年前まで校長をしていた中学校で生徒に「生きる」ことを語った。その最後に詩人の川崎洋さんの詩を朗読したという。「いま始まる新しいいま」という作品だ。川崎さんは4年前に74歳で亡くなっている。その思いをじっくりと何度も味わう。

         「いま始まる新しいいま」

 心臓から送り出された新鮮な血液は
 十数秒で全身をめぐる
 わたしはさっきのわたしではない
 そしてあなたも
 わたしたちはいつも新しい

 さなぎからかえったばかりの蝶が
 生まれたばかりの陽炎の中で揺れる
 あの花は
 きのうはまだ蕾だった
 海を渡ってきた新しい風がほら
 踊りながら走ってくる
 自然はいつも新しい

 きのう知らなかったことを
 きょう知る喜び
 きのうは気づかなかったけど
 きょう見えてくるものがある
 日々新しくなる世界
 古代史の一部がまた塗り替えられる
 過去でさえ新しくなる

 きょうも新しいめぐり合いがあり
 まっさらの愛が
 次々に生まれ
 いま初めて歌われる歌がある
 いつも いつも
 新しいいのちを生きよう
 いま始まる新しいいま

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今始まる新しい今 (おかっち)
2017-08-28 22:30:46
死ね

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