有田芳生の『酔醒漫録』

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佐藤優の「思想研究会」と辺見庸の孤独な闘い

2011-09-02 10:11:02 | 参議院

 9月1日(木)夕方から衆議院議員会館で石川知裕議員主催の「思想研究会」。講師は佐藤優さん。テキストはアーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』(岩波書店)。参加者がテキストを読み、佐藤さんが野田政権誕生の意味など時評を語りつつ、解説を加えていく。国会議員だけでなく、外部からの参加者も多い。来年の正月に公開される「灼熱の魂」を見た私は、民族問題を主体的に捉えなければ、世界の重大課題であるナショナリズム問題もわかりはしないと思っていた。とくに日本人にとって民族問題を感性レベルから理解するのはなかなか困難だ。佐藤さんは外交官として民族問題の課題を実感として経験している。それゆえにアーネスト・ゲルナーの理解もまた深いのだろう。終了後に議員との懇親会があったが、参院同期会の先約があったので残念ながら欠席。多人数での食事は楽しいが、精神のクールダウンも必要。開高健さんが通った「木家下」のカウンターでひとり飲む。電車のなかで「近現代 問い直す指標に」とタイトルの辺見庸さんのコメント(「日経」8月31日夕刊)を何度も読んだ。「思想としての3・11」などと観念的に語るものは多いが、必要なことは被災地の人々の苦悩に寄り添った自己のありようだ。辺見さんは語っている。「あの巨大な破壊と炉心溶融の後に、以前と同じ言葉、文法、発想は使えないという気持ちが非常に強い。書くそばから消して、死産ばかりだ。出てくる言葉が3・11前と同じであることに、どうしても納得がいかない」。地下鉄を降りたら大粒の雨。びしょ濡れのなかを心地よく歩く。

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