有田芳生の『酔醒漫録』

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大江健三郎『水死』に思う

2009-12-27 12:30:38 | 読書

 12月26日(土)断食中に大江健三郎さんの『水死』を読んだ。これが大江さんの新作小説を読む最後かも知れないと思えば感慨深いものがあった。高校生時代から読んできた大江作品も、小説のなかでも明らかにされたように「最後の仕事」になるのだろう。かつての難解な文章もわかりやすいものになっているのは、おそらく若い世代にも読んでもらいたいからなのだ。最後のシーンには無理がある。しかし同時代の注目する作家として40年も愛読したことに区切りがやってきたことに深い余韻がある。ある年齢になれば執筆エネルギーが枯渇していく。恩師のひとりも「あと1冊書きたいんだ」と語りながら、果たせずして亡くなったことを思い出す。成増から赤坂見附へ。「意見広告7人の会」とスタッフの忘年会。この1年間に「ニューヨーク・タイムズ」、韓国3紙、「ル・モンド」に北朝鮮による拉致問題と人権問題で意見広告を出せたのも、全国の有志から寄せられた浄財のおかげだ。しかし問題解決への道のりはまだまだ。7年前に呼びかけて集まった「7人の会」は、いずれ機会をとらえて行動することになるだろう。

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