有田芳生の『酔醒漫録』

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鶴見俊輔さんの『言い残しておくこと』

2009-12-24 08:43:10 | 読書

 12月23日(水)091219_134701 6日ぶりのパソコン。やはり眼の疲れが全然違う。朝は山から歩いて麓にある「OLD BOY」へ。先日散髪した店だ。ハサミさばきももちろんだが、ヒゲ剃りが何とも言えず絶妙だった。まさに「匠」の技。理髪店でこんな感想を持ったのははじめてのこと。よしと決めてヒゲだけ剃ってもらった。この6日間滞在した断食「修業」。渡部昇一さんも定期的に断食をなさっているが、この理髪店にも通っているそうだ。宿舎に戻り荷物を整理して伊東駅まで送ってもらった。ずり落ちるズボンをしばしば引き上げながら駅前商店街を歩く。久しぶりの珈琲が美味い。有楽町で降りて映画「2012」を見ようと思ったが、夜まで満席に近いという。「わしたショップ」で小浜島、西表島の黒糖砂糖を買って教文館。カバンのなかに読む本がないので鶴見俊輔さんの『言い残しておくこと』(作品社)、菅直人さんの『大臣 増補版』(岩波新書)を購入。「壹眞珈琲店」で読書。鶴見さんの「思想の芯」という言葉が印象に残る。誰にでも濃淡や意識しているかどうかは別にして思想がある。日常での行動や思考の形だ。そこに「芯」があるかどうか。言葉を代えれば「妥協の原則」でもある。内外の条件にズルズルと引きずられる妥協ではなく、そこに確固とした原則があること。あるいはそれを探ること。そうつぶやいてみる。