有田芳生の『酔醒漫録』

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川上未映子の「純粋悲性批判」

2008-01-24 08:34:40 | 人物

 1月23日(水)080123_12150002 雪から雨の一日。川上未映子さんのブログ「純粋悲性批判」が面白い。『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)は、小説ではなく、詩集だという。小説だと思ったから芥川賞を受賞した「乳と卵」(文藝春秋で出る単行本の初版は7万部だという)とは相当に印象が違うと思ったのだった。まるで哲学小説。そんな印象だった。ご本人曰く「爆誕詩集」なのだという。これまた川上さんらしい表現だ。グランドプリンスホテル赤坂で高須基仁さんの「モップ出版15周年」パーティに出席。久々に出会う知人たちの顔も多々あり。最初の挨拶は文化情報誌の社長で30分。さらに発起人代表挨拶が話題の女優と結婚した不動産会社社長でこれまた自分の話ばかり30分。アントニオ猪木さんによる鏡開き。乾杯の発声は宮崎学さん。「こういう場の挨拶は短くと思っている」と語れば、十勝花子さんが「そーだ!」の大声。鈴木宗男さんも挨拶で「短い挨拶こそ必要です」と続く。司会の石川敏男さんとは久々に対面。日本橋の丸善で城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』(新潮社)を入手。奥様の容子さんを失ったときの追悼手記だ。その城山さんももういない。

 近所の喫茶店で読書。とても感じよく、店内にはクラシックが静かに流れている。昨年の夏から何度か訪れているが、そのたびに大声で携帯電話を使う客がいる。すべて中高年男性。こんどからは違う喫茶店を探すことにした。新宿へ。竹村文近さんに鍼を打ってもらう。「予定がありますか」というので「いいえ」と答えると「餃子を食べに行きましょう」。お弟子さんたちと大久保にある「ぎょうざ亭 味むら」へ。4月で閉店するという。味の継続者がいないのは残念。駅のキオスクで夕刊紙の見出しを見れば、すべてが株価下落問題。小泉政権、安部政権でも株価は上昇していた。下落しているのは森政権(マイナス30パーセントほど)、福田政権(マイナス20パーセントほど)だ。1万3000円を割り込んだということは、昨年末の大納会から約2700円も暴落したことになる。昨年は52か国のなかで株価が下落したのは5か国。そのなかで日本はワースト2だった。基本はアメリカのサブプライムローン問題に端を発したバブル崩壊へのプロセスだが、日本の政権の無為無策は、さらに経済混乱をもたらす。そこを問われた福田首相は、「そんな風な専門家いますか?ちょっとお顔を拝見したいですね」と語った。政治指導者の居直り言葉は無責任そのもの。