有田芳生の『酔醒漫録』

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「叶姉妹騒動」の真相

2007-02-24 08:04:13 | 芸能

 2月23日(金)雨あがる。「朝日ジャーナル」の原稿を推敲して昼前に編集者に送る。タイトルは「笑いの復権のために」とした。テレビを中心として振りまかれている低俗な「笑い」を淘汰して、戸坂潤の喝破したように意外性から生まれる本当の笑いを取り戻すべきという趣旨だ。端的にいってテレビ批判。東京駅で新幹線までの時間に本屋へ行く。いきなり怒鳴り声がした。「何してんだよ~、アルバイト情報はどこにあるんだ!」女性店員に叫んでいるのは30歳代後半から40歳代の男だった。事情は詳しくはわからない。それでもどこか病んでいることは確かだ。いまだ1日中ウィルス汚染されたトラックバックを送り続ける壊れた人格と同じく、哀しみを感じる。新神戸に着いてタクシーに乗る。運転手と話になるのはやはり景気だ。神戸のタクシー運転手の給料は平均で手取り約20万円前後だという。会社が決めた売り上げ金額を下回ったときは、総売り上げのなかで40パーセントが給与となる。しかし、かりに60万円を超えたときには58パーセントが給与となる。完全な歩合だ。そんな情況だから独身が多い。50代でも60代でも。給料が少ないので離婚が多いのだという。「格差社会」を語る政治家にどこか切迫感がないのはやはり現実を知らなさすぎるからなのだろう。生田神社の横にある「又平」で食事をする。藤原紀香さんの結婚式の情況を聞く。あるビルの8階に行けば中の様子を見ることができたようだ。女将も嘆くのは最近のテレビのひどさだ。やらせ詐欺番組だけではない。「お笑い」の水準が情けないほど低下していると意見が一致する。

070224_07400001_1  お騒がせ「叶姉妹」問題で関係者から意外な真相を聞いた。詳しくは書けないが、あらましこういうことのようだ。叶姉妹には多額の借金があった。かつては週に3回は行っていた赤坂の「すっぽん屋」に顔を見せなくなったのも金欠だったから。借金は返さなければならない。そこで姉の意向を受けて妹が貴金属を売りに出す。ところが「取りっぱぐれ」で金が入らなかった。だから返せない。そこで貸し手は残っている貴金属や家具を持っていった。そこで被害届などを出すから面倒なことになった。週刊誌などが書いている「ベルギー人」の男などはまったく関係ないそうだ。弁護士はそのことも知らされていなかったという。自国民の名誉の問題だとベルギー大使館が動き出した。来週には問題の「二女」がマスコミに出る可能性がある。本当のことは言えないから、詐欺に遭ったとでも説明せざるをえないのだろう。基本的には「やらせ」。もっとも44歳と39歳の女性が芸能界で生きていくにはさまざまな「努力」が必要なのだと思えば、それでいい。週刊誌もワイドショーもそれで潤っているのだから。ジャリタレとマスコミとの関係でも、評価されても批判されても話題になることでお互いに依存していることはもっと知られていい。酒を飲んでも2軒目を自粛。5月30日に藤原紀香さんの披露宴が行われるホテルオークラ神戸でコミックを読む。