10月７日（土）原宿にあるBS朝日で「TVウワサの真相」に出演した。2時間番組で制約はなし。顧問は「噂の真相」元編集長の岡留安則さん。ゲストは佐高信さん、坂本衛さん、草野厚さんで、司会は小西克哉さん。テーマは「ワイドショー化する政治報道の功罪」。小泉時代から安倍時代のあれこれを議論した。打ち合わせの前に久しぶりにお会いした岡留さんと雑談しばし。フリーになったとき、最初に書かせてくれた雑誌の一つが「噂の真相」だった。ところがテレビに出るようになって何回か批判されたことがある。「それは違うよ」と思ったものの、反論のしようがなかった。沖縄の飲み屋事情をあれこれ聞く。「いまでも朝まで飲んでいられるというのはすごいですね」と言えば、「健康診断の結果何の問題もない」とのこと。肝臓もいたって元気だという。内臓機能は持って生れたものがあるとしか思えない。うらやましいものだ。「噂の闘論外伝」（インフォバーン）をいただいた。筑紫哲也さんや田原総一朗さんなど12人との対談集だ。「雑誌を復刊することはないんですか」と聞けば「いまのところまったくない」との返事だった。番組で話をしていて安倍政権について自分なりに見えてきたことがある。それは小泉政権に比べてテレビのワイドショーなどで取り上げるテーマが少ないだろうという予感だ。小泉幻影を引きずるものの、「真紀子」も「塩爺」もいない小粒内閣は早晩厳しい情況に追い込まれるのではないか。その焦点が10月22日の大阪、神奈川での衆議院補選であり、来年夏の参議院選挙だ。その安倍首相について、北朝鮮との関係で統一教会に厳しいことを金融制裁を例に具体的に語った。
その統一教会だ。ナンバー２と言われてきた朴普煕が詐欺容疑でソウル東部地区検察に逮捕、投獄されたのは2004年7月20日のこと。裁判で12年の求刑を受け、その判決がこの10月11日に下される。もともとは「一和」工場の横にある空き地にマンションを建設するための前金を受け取っていながら、計画はいっこうに進まなかった。そのために刑事事件として訴えられたのだ。民事では和解したものの、韓国統一教会の郭会長は、「事件」を納めるために金を出すという関係ではない。教会内部では「PK合戦」と評されるほど仲が悪いからだ。しかし、北朝鮮からすれば金日成、金日正と会談をしてきた朴普煕である。そこを強調して「朴普煕総裁を救いましょう」との支援運動が行われている。このサイトを作ったのは、文鮮明教祖の二女で朴普煕を義父とする仁進である。ところがその資金はなかなか集まらないようだ。一般信者にはこうした事態を知らされていないからだ。「TVウワサの真相」でも最低限だが安倍＝統一教会関係にも触れておいた。原宿からJRで代々木。「馬鹿牛」のカウンターでホッとする。「森伊蔵」「兼八」「佐藤」を飲み、黒毛国産牛の「ほほ肉刺し」などを美味しく食する。店主の息子、生後11か月の笑之介が来たのでしばし遊ぶ。