伊勢一風花 落柿の音

もう一人の自分

花火

2009-08-14 | ヒト
 お盆になると各地で花火大会が催される.ボクは毎年,家のすぐそばから遠くの花火を眺めることにしている.どうして花火は魅力的なのだろう.遠くの夜空に一瞬だけ咲く花.その短い時間に色々な思いが去来し,生きている今を見つめ,そして人を想う.ボクたちは生きているからこそ,時間の経過を認識する.そしてそれが時には早く,時にはゆっくりと進むが,けっして繰り返されないことを知っている.
 今年もボクは遠くの夜空にあがる花火をしばし見つめ、過ぎ去った時間をたどった.そして遠い空の下にいる人のことを想い,少し悲しい気持になった.