ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

大堀貴士 「2代目のできることってなんやろう」第7話

2013-12-17 12:59:54 | ぼくらのありのまま記
第7話 「若手がそういうのを習ってきてほしい」

シュートが目指すハーモニィカレッジ、これからのビジョン。
同じ未来を見てくれる仲間がみつかるといいなぁ。

目次はこちらから。

今日もよろしくお願いしまうま。



シュート
今、キャンプとポニークラブがあって。

たら
長期休みをつかったキャンプと、
週末とか定期的に通えるポニークラブですね?

シュート
そう。一回ごとでお金をもらうキャンプと。
ポニークラブ。月会費なんやけど。
みんな年間通してきてくれてるかな。
その二つが二大事業なんやけど。
あとは、寄宿塾をやりたくて。

たら
うんうん。やっぱりそこはやりたいことなんですね。

シュート
不登校の子、ひきこもりの子ら。
一緒に牧場で生活をしたいなっていうのがあって。
亡くなる前の寄宿塾で、すごく自信、活力、期待をもって、
社会に出て行く子らが巣立っていくんやけど。
巣立って行った先に。「社会参加」するまでのハードルがさ。
やっぱり。。


たら
だいぶあがりますよね。そうだよなー。

シュート
そうそう。だいぶあがるから。
それをもうひとつ、間に活動としていれたくて。
ちょっとこう、うーん。社会参加する一つまえに。

たら
寄宿塾が外と関わるような活動を?

シュート
そう。ジョブトレーニング
インターンシップみたいな。
で、鳥取の良さを活かすとしたら、
一次産業。農業、林業みたいな。
そういう現場に行ってみて。
安くていいから。お金をじぶんで、稼いでみる。とか。

たら
うんうん。


シュート
スタッフと一緒にいるんじゃなくて、
その道のプロの人と一緒にやりながら、
教わりながら、お金を得ていくってことは
どういうことなんか考えながら、
うちらもサポートをして。
っていう段階があったら、
もっと社会参加しやすくなるなーってことが、
17年やってて思ってたことやから。
で、今、食に精通している人とか、農家さんたちと。
販売ルートもつくろうとしているやんか。
そしたら、留学生がつくったものを、
関西エリアの人が買えるようにしたいやんか。

たら
「空山ブランド」みたいなかたちで。

シュート
そうそうそう。で、そこから子どもたちを
社会に送り出して行けたらいいかなっていうふうに思ってる。

たら
うん。

シュート
そういうことを考えてるのと。あと。
馬のプログラムの専門性もちょっと変化させたいやんか。

たら
へええ!!

シュート
ちょっと今、俺らがやってる馬とのかかわりが
「ブリティッシュスタイル」っていうのでやってるけど。
もう一つ「ウェスタンスタイル」のなかで
「ナチュラルホースマンシップ」っていうのがあって。
そういうかかわりをやっていきたいねんけど。

たら
ちょっと、簡単に説明してもらえますか?

シュート
ブリティッシュっていうのはヨーロッパスタイル。
スポーツ乗馬。馬場で馬術やったり、障害飛んだり。
奇麗に乗る。でウェスタン乗馬っていうのは。
もともと、馬に乗って、たくさんの牛を大移動させる。
っていうルーツからきてて、生活からはいってきてるもので。

たら
うんうん
ドーベルマンとコリー犬みたいな違いですかね。

シュート
そうそう。全然用途が違うから。
で、ウェスタンは馬にすごいプレッシャーをかけて、
人間が完全に支配する絶対服従させるスタイルやってんけど。
で、ウェスタン業界は10年以上前からそういうのが変わって来てて、

たら
へえ!!

シュート
その変化してきたのが「ナチュラルホースマンシップ」で、
馬にささやく男とか言われる人とかがでてきてんねんけど。
自分が知っている馬とのかかわりと全然ちがって。目からうろこやってん。
「馬と話す男」っていう本をだしてる、
モンティロバーツって80過ぎの人が、まだ実在してて。
その人に会いに行きたくて。


たら
うんうん。

シュート
で、調べたら。その人の教えがいろいろ派生してて。

たら
暖簾分けしてんだ。

シュート
世界に色々おんねんけど、その流れを組んだ人が
日本にも何人かおって、とりあえずその人に会いにいって。

たら
シュートが??

シュート
そうそう。北海道の帯広とか、
熊本の阿蘇とかにいったりして。
そこで、3~4日。研修っていうか。
「とにかく手伝わせてください!!」って。
馬に触らせてもらって「これはいい!!」って
こういうかかわりを馬とこどもたちと出来たら、
ほんまになんかつながるなって感じがして。
これは取り入れたいって思って。


たら
かかわりの内容はまた今度くわしく聞きたいです!!

シュート
おう。そのウェスタンを取り入れたいねんけど、
実際、自分が習いにいくとか、難しくなったから。
若手がそういうのを習ってきてほしいなって。

たら
なるほどねー。

シュート
で、ブリティッシュっとウェスタン、
両方できたりして。あとはウェスタンでできるようになると。
農業とかにも使えるから。歳とった馬が活躍できるように。
耕作放棄地とかに放牧したり、田起こししたり、
代搔きしたりとか、馬でやってて。


たら
うんうん。昨日の養老院の馬たちにですね。

シュート
そう。八頭の牧場もオープンするから。
これから7~8人のスタッフで。
俺が引退しても同じくらいの人数で
続けて行けるようにできればいいなーと

たら
働くスタッフは、シュートが引退してからも、
「ハーモニィカレッジを残したい!!」
って気持ちを持っている人が欲しいんですね。
シュートは入った時から、そういう気持ち持ってました?

シュート
最初の1年は「手伝ってくれないか?」っていうので、
手伝ってたやんか。そのときは学校の先生になりたかったから。


今日はここまで。
読んでくれてありがとうござます。


僕も乗せてもらいました。姿勢悪いし、必死だね。次回は、もっと楽しそうに乗りたいなー



モンティロバーツ。
今度読んでみます。
グーグルで検索したら、
すごく面白い人でしたので。
興味ある方はぜひ。
読んだことある方は
感想聞かせてください!!


昨日、今日の話しを読み返して、
大学時代の恩師、松本先生
よく話していことを思い出しました。


「自分の力では、防げなかった障害、
また、目の前の出来事をどう捉えるか。
よく考えてください。」


例えばポニーにも
様々な捉え方ができる。

作業道具なのか、対等のいのちが
ある生き物なのか、家族なのか、
商品なのか商売道具なのか。

どう捉えて。
どういう関係になりたいのか。
力で支配する、絶対服従の徒弟関係。
力では支配せずに、信頼関係を築いて、
リーダーシップをとるのか。

強制的に働いてもらうのか、楽しんでもらうのか。

ポニーの話しなのにこれって、じつは
教育、子育て、経営の話しでもあります。
「いのちの価値」「しごとの価値」「関係性」
ポニーを人間に置き換えて読んでも面白いです。

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arinomamaki@gmail.com
今井たら竜介。


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