ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

でぃれくしょん

2015-12-21 22:38:25 | 唐桑日記
今日のお客さんは
マーケティングや、
事業の立ち上げをずっとやってきた人で
色々、仕事の話を教えてくれた。


デザインってなにか。
高いお金を払ってまで、
なんでロゴマークをつくるのか。
「かっこいいだけのロゴだったら
俺でもつくれるよってよく言いますよ」と。

彼が、ずっと言っていたのが
「目指すところはなにか」
「何を大切にしたいのか」
ということだった。

英語で言うと「ビジョン」
お金の稼ぎ方ではなく、
その「ビジョン」のために
どうやって稼ぐか。


例えば、つなかんで言えば
売りは「唐桑の景色」
「田舎体験」「牡蠣」
「いちよさんのおもしろさ」
「唐桑御殿」「震災復興」
「海が見える」
あげればいろいろあるんだけれど。

今ここにあるものを使って
いちばん伝えたいことはなにか。
民宿をやるにあたっていちばんの目的は
「雇用をうみだす」
「美味しい牡蠣を提供する」
「唐桑を好きになってもらう」
「漁師の生き方を見て欲しい」
どういうことなのか。

(あと、そのこっちが提供したいことと
お客さんがここにくる目的が
全然噛み合っていないこともあることを
頭にいれておかないとだめ。)

つなかんは組織で始めたことではなく、
いちよさんが個人で始めたことなので、
そういうことを共有しなくても大丈夫だけれど
(一緒にすごしていれば伝わる人数でやってるし)
チームでなにかを動かすときは
一番最初の「ビジョン」を共有できないと
うまくまとまらない。

「ディレクション」
言葉は聞いた事があるくらいで
よくわからなかった言葉だけど、
今日はなんとなくその意味が
理解できた。
日本語でいうと「方向」という意味。
仕事でつかうときは
その「方向」を導きだす人ってことかな。

船に乗っているとする。
海は広いし、船を使って、
いろなことができる。
海には沢山の魚が泳いでいる。
ダイビングもできるし、釣りや
牡蠣の養殖もできる。移動手段としても有効。

その船にいろんな人が乗ってたとしたら、
「この船は何をする船なんだっけ?」って
時にその方向性が大切になってくる。

漁船なのか、釣り船なのか、観光遊覧船なのか。
あー、あっちにかつおがいるから行きたい。
こっちにさんまがいるからそっちに行こうよ。
向こうにはすんごい景色がいいところが
あるんから行こうよー!
って迷った時に、最初の
「ディレクション」が決まっていれば
迷うことがないし、そのための準備ができる。

ロゴマークをつくりたいお客さんが
デザイナーに発注したとして。
ディレクションができる人は
「どんなロゴにしたいんですか?」
とは聞かないし、
とにかく相手の話をきいて
「方向性」を引き出す。
そうすれば、自然とロゴマークや、
名前などは決まってくるし、
お客さんが喜ぶものがつくれる。

そんな話をした。
なんでだっけな。
「なにがいいデザインかどうかって
よくわかんないんですよね」って
質問したのがきっかけで、そんな話になった。


ためになった一日。