おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

有明海の潮位差2 海中道路

2016年07月16日 00時00分00秒 | 漁業・漁村

写真1 干潮時に姿をみせる多良川河口近くの海中道路(コンクリート造り)と干潟
     道路の総延長484.5m。電柱は10本。2016年06月08日17:59


写真2 海中道路の先に約100m延びる土盛り(低護岸付き)の先端部
     周りに干潟、アサリ養殖場、波打ち際(写真3)。2016年06月08日18:19


写真3 アサリ養殖場と波打ち際。沖に多良漁港から出た小型漁船2艘。①は写真6の①。2016年06月08日18:19


写真4 海中道路に続く土盛り(低護岸付き)から望む干潟、海岸線、太良町街並み、多良岳など。2016年06月08日18:18


写真5 海中道路先端部の漁船係留用杭(写真4の①)。4mほどの高さまで貝類が付着。2016年06月08日18:21


写真6 アサリ養殖場(写真2・写真3)は満潮時、海の中。2016年06月08日09:21
     ①の漁業者は干潮になる前、②の船外機付き伝馬舟(FRP・繊維強化プラスチック製)で帰港

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 有明海の干潮時と満潮時の潮位差は日本一大きく、佐賀県付近では約6m(注1)
 潮位差の不利を克服するための施設がある

 その一つが佐賀県藤津郡太良町の海中道路
 干潮時に姿を見せる道路(写真1・写真4)
 満潮時は海の中(弊ブログ2016年06月17日写真1

 干潮時には約700m沖まで干潟(注2)
 それでも漁具や漁獲物などを船や車へ円滑に積み下ろしできるように整備された道路兼岸壁
 昭和40年代に3本の海中道路が干潟に延びた(注2)
 その1本が写真の海中道路
 多良漁港の沖、多良川河口近くから干潟へ延びる484.5mの道路(注3)

 時の流れとともに、多良川と潮の流れは海中道路の脇に土砂を運ぶ
 その結果、海中道路の周りは干潟
 係留の伝馬舟(FRP・繊維強化プラスチック製)は底を見せる
 海中道路の機能は失われたような様相
 「自然の力」は「人間の英知」の先を行く

 注1 「有明海における潮位差と干潟」:三池海上保安部ウェブサイト
     http://www.kaiho.mlit.go.jp/07kanku/miike/benri/chouisa/chouisa.html
 注2 佐賀新聞「伝えたい さがの記憶 033 海中道路(太良町)(08年11月21日)」
     http://www1.saga-s.co.jp/koremade/saga_kioku.0.1108041.article.html
 注3 他に油津地区に260m、糸岐地区に640mの海中道路が延びる
    各海中道路の長さは、太良町企画商工課のYさんに教えていただきました
    突然の問合わせにもかかわらず、ご多忙のなかお調べくださり感謝します
    皆様、「月の引力が見える町」太良町をお訪ねください
    干潟、竹崎カキ、竹崎カニ、海苔、タイラギ、クルマエビ、ミカン、わさび、ブランド豚肉「たらふく丼」などが待ってますよ    
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年06月08日 撮影地:上記

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43年ぶりのアサ畑 鹿沼市上永野

2016年07月15日 00時00分00秒 | 農業






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 お客さん、カワセミ撮りかい、と乗合バスの運転手さん
 いや、アサ切り、永野のアサ・麻畑を撮りたくて、と筆者
 カメラを提げているもんだからよ、と運転手さん

 250mmレンズ付きカメラを首から提げ、右手にコンパクトカメラの風体
 新鹿沼駅から終着・口粟野まで約30分、乗り残りは筆者だけ、声をかけられるのはうべなるかな

 ここらにカワセミいるんですか、と筆者
 いるよ、あっちの川に、と運転手さん
 永野まで歩こうと思って、と筆者
 そりゃ無理だ、歩きじゃ遠い、20キロある、デマンドバスを使いな、と運転手さん

 旧粟野町役場のバス待合所からデマンドバスに乗る

 永野に何しですか、と運転手のMさん
 アサの収穫を撮りたくて、と筆者
 そうだね、アサが残ってんのは永野だけだわ、南摩もなくなった、とMさん

 アサや珍鳥ミゾゴイの話をしているうちに、バスは下永野地区に入る
 確かにアサ畑がある、43年ぶりのアサ畑、気分高揚
 
 ここで降りるかい、とMさん
 いや、もう少し行ってください、全体をみたい、と筆者
 
 上永野地区に入ってほどなく、左側にアサ切りの二人(上の写真)

 ここ、ここ、降ります、と筆者
 あれは、俺のおばさんだわ、とMさん
 エッ、紹介してください、と筆者
 
 Mさんは車を降り、おばさん夫妻・酒巻幸一さん夫妻に声をかけてくださる
 お陰様でアサ切り作業の見聞撮は可能となる
 Mさんに多謝します

 10時のお茶の時間にアサ栽培についてご教示いただく
 酒巻幸一さん(79歳)は小学5年からアサ栽培を手伝い、アサ栽培70年
 アサ栽培に貢献大の功労者
 (本日はここまで)

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年07月12日
 撮影地:栃木県鹿沼市上永野

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清流に黄紅の花 シモツケコウホネ

2016年07月14日 00時00分00秒 | 植物

写真1 シモツケコウホネ、今年も開花


写真2 ワカメのように水中にあるのはシモツケコウホネの葉
     この沈水性が本種を他のコウホネと分ける特質の一つ(弊ブログ2011年07月25日


写真3 狭い清流に開花のシモツケコウホネ


写真4 狭く伸びる清流は「シモツケコウホネと里を守る会」など関係者の尽力で整備されている。上流部


写真5 下流部。上流部と違い、左右は畦

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 清流にシモツケコウホネの黄紅花
 5年ぶりに見る、撮る、歩く
 
 細く伸びる花茎、小さくまとまった花
 狭く伸びる流れ、清々しい流れ
 シモツケコウホネと清流はコンパクトにマッチ

 引用・参考文献等:シモツケコウホネ:弊ブログ2011年07月25日2013年07月13日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年07月11日 撮影地:栃木県日光市小代
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下野市薬師寺・祇園祭1 神輿浄祓式

2016年07月13日 04時53分50秒 | 民俗

写真1 薬師寺下囃子連の山車を先頭に神輿浄祓式に向かう2丁目(今年の祇園祭担当)の皆様。2016年07月10日(日)13:36


写真2 神輿浄祓式に向かう1丁目~6丁目の氏子総代の皆様。薬師寺八幡宮。2016年07月10日(日)14:22


写真3 神輿浄祓式。左:氏子総代。右:2丁目の自治会長・世話人等4名・1~6丁目の担当者
     八坂神社は薬師寺八幡宮に遷宮され、社殿造営のためブルーシート。2016年07月10日(日)14:25


写真4 神輿浄祓式。薬師寺八幡宮。2016年07月10日(日)14:28


写真5 神輿浄祓式。2丁目世話人の玉串奉奠。薬師寺八幡宮。2016年07月10日(日)14:38


写真6 神輿浄祓式の供物。薬師寺八幡宮。2016年07月10日(日)14:29


写真7 1丁目子ども神輿の巡行。2016年07月10日(日)13:25

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 2016年07月10日(日)から17日(日)は栃木県下野市薬師寺の八坂神社祇園祭(2012年:弊ブログ2012年07月20日
 10日は神輿浄祓式を行ない(写真1~写真6)、神輿を御仮屋まで巡行
 祭を執行し神輿を担ぐ(牽く)のは2丁目の皆様

 10日、1丁目では子ども神輿が巡っていた(写真7)
 2丁目の子ども神輿巡行は16日

 いよいよ熱暑の夏、フクベ剥き・干瓢造りは最盛期

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上

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里山にオオムラサキを放つ

2016年07月12日 01時27分14秒 | 諸活動





写真1・写真2・写真3 オオムラサキ(♂)、N君の指の上、飛び発つ準備。パラフィン紙を開かれて目覚め、飛び発つまで約4分




写真4 オオムラサキの卵
写真5 オオムラサキの蛹。卵、蛹ともに保護色で、ネット張り飼育観察ハウスに植えられたエノキの葉につく


写真6 “昆虫の足は6本なんだけどなー、4本しかないぞー”と観察のN君とM君
     女の子も、おじさん、いやいや、おじいさんたちの声にひかれて羽化1時間後のオオムラサキを見る


写真7 開会式。参加者は約400人

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 2016年07月03日10:00
 「第27回 国蝶オオムラサキ放蝶会」が始まる
 所は埼玉県比企郡小川町の里山、「カタクリとオオムラサキの林」(写真7)
 主催は下小川三区コミュニティ倶楽部
 約400人の老若男女が参加

 冷やされ眠っているオオムラサキ300余頭
 1頭ずつパラフィン紙に包まれ、子ども優先で手渡される
 運よくN君の手にも渡り、約4分で飛び発つ(写真1~写真3)
 
 その後、新たに設置されたオオムラサキのネット張り飼育観察ハウスに入る
 オオムラサキの卵と蛹を観察(写真4・写真5)
 
 放蝶を通して我々と動植物、里山、自然環境との相互作用を再認識しました
 下小川三区コミュニティ倶楽部の皆様に感謝します
 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日・撮影地:上記

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