おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

一挙両得 農地一時転用の埋立て

2016年07月18日 03時52分20秒 | 農業

写真1 建設残土・廃土で嵩上げされた田圃(左:写真2~写真6)の稲は伸びる
    しかし、生長差があり、葉色と茎丈は違い、虎刈り状態。右隣りの田圃とは違う。2016年07月14日


写真2 建設残土・廃土で嵩上げされた田圃、写真3の状態から水が入り、代掻きされ、田植えされた。早苗田に夕陽映える。2016年05月05日


写真3 建設残土・廃土で嵩上げされた田圃、写真4の状態から均され、畦がついた。手前はアスファルト舗装里みち。2016年04月20日


写真4 建設残土や廃土が運び込まれ、田圃は嵩上げされた。写真5・写真6の①田圃。2016年02月10日


写真5 水稲栽培の田圃①(写真6①)。建設残土・廃土で嵩上げされる前。2015年06月09日


写真6 里みちより低い田圃①。建設残土・廃土で嵩上げされる前。2014年12月21日

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 筆者が歩く水稲単作兼業地域
 県道全通から20数年
 沿道の田圃はじょじょに非農業用地へ変わる

 そのためは、県道や里みちより低い田圃は嵩上げが必要
 これを解決するのが都市部などの建設残土
 残土処理業者がダンプカーで運び込み埋める

 ここ数年、12筆に運び込まれた
 そのうち4筆が上の写真
 地元の残土処理業者が農業委員会から農地一時転用の許可を得る
 埋めた残土を既存作土で覆い田圃に戻す、これが農地一時転用
 12筆のうち11筆は水稲栽培を継続
 
 水稲栽培再開の田圃
 葉色や茎丈にむらがあり、頭髪の虎刈り状態(写真1)
 隣接田圃とは雲泥の差
 まともに生長するには数年かかる
 農地法の主旨、所有者であり耕作者である自作農の営農耕作意欲が問われる

 そうは言っても、住宅、コンビニ、医療施設などへの需要は強い
 自作農の一部は懐を痛めない嵩上げ、埋立てを考える
 農業はしたくない、いつの日か高価で売れるように埋め立て、当分の間水稲を栽培
 田圃はご先祖からの預かりもの、次世代へ渡すのが自分の使命と考えながらも
 一方、残土処理業者は経営に好都合
 まさに一挙両得、“いいところへお茶が沸いた”(弊ブログ2016年07月08日

 しかし、腑に落ちないところがある
 土地改良、税金投入、農地解放、地租改正、社会資本などのキーワードが浮かぶ

 引用・参考文献等:ショベルカー 田んぼにやって来た;弊ブログ2014年10月29日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:上記 撮影地:埼玉県


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