おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに、なさってんですか57  コゾウナカセを抜いてます

2012年08月02日 00時00分00秒 | 農村

写真1 ジャノヒゲの中からコゾウナカセを抜くおばーちゃん。


写真2 抜かれたハマスゲ。地下茎を抜いてないので次年も生える。


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 2007年夏の盛り、陽は西に傾き、麦藁帽子を深くかぶり、小柄で腰の少し曲がったおばーちゃんが、田んぼの土手の草を抜いている(写真1)。
 当地の田んぼは、土地改良記念石碑によれば、桑畑跡のリクデン(陸田)。その名残か、リクデンは道路から一段高い。
 近づいて、なに、なさってんですか。
  <おばーちゃん、元気ですね、おいくつですか> 89(歳)。
  <この土手に生えてるのは、なんという草ですか> ジジケ、崩れるから。
  <抜いてる草は> コゾウナカセ(小僧泣かせ)。どんどん増えて困る。
   お寺の小僧さんが取っても取っても伸びる、お坊さんに怒られ泣いたんでしょ。
   根っこを取らないとね
 ジジケとは、グラウンド・カバープランツ(地被植物)で、ジャノヒゲ。常緑の多年草。
 コゾウナカセとは、ハマスゲ(写真2)で、長い地下茎で増え、地下に球状の塊茎がある多年草。
 学名:ハマスゲ;Cyperus rotundus カヤツリグサ科
    ジャノヒゲ(リュウノヒゲ);Ophiopogon japonicus ユリ科

 参考・引用文献等:*『山渓カラー名鑑 日本の野草』(株式会社 山と渓谷社 1983年)657頁;ハマスゲ
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2007年07月08日 撮影地:埼玉県久喜市(旧鷲宮町)
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