京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

先日の鉋のつづき。

2011-11-19 20:32:36 | 道具箱
先日の鉋のつづき。

裏出し不要の鉋は横から見るとこんなに鋼側に湾曲しています。

裏を押すのにはとても都合が良く簡単に糸裏と言われる形になります。

それからが問題なのです。台屋さんに相談しても「これは上手く行きませんよ」と返事が返ってきます。

このことを解決するのが問題です。自分なりに考えて換えてみました。刃を入れる時も少し工夫が必要になってきます。嵌ってしまうとキチッと刃は固定されます。取りあえず実験です。

それから研ぎですがこの鉋は最終仕上げ4000番で砥石の後ろから前まで2往復するだけの研ぎです。最近は番手は違いますがこの方法で研いでいます。私の研いだ刃はとても上手とは言えず切れる研ぎだとは思えませんが。

4000番だと引くのが重いと考えるのですがどうも反対のような気がします。これとは違うかもしれませんが以前目研ぎの長勝さんが鋸の目は粗い方が軽くよく切れると話されていたのを思い出しました。

さて実際に使うと引きは軽くご覧の通り屑たまりにも全く粉がつきません。これは切れている一つの目安になると思います。

長切れはどうかというと全く心配無しに削っています。軽く抵抗無く切れるという事は刃に負担がかかっていないので長く良く切れるのではないのでしょうか?

この鉋の台も古い物を利用しました。

この鉋メーカーは井本土牛です。

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