AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。開院1か月‼ 狂犬病 UP DATE

2017-08-17 17:07:50 | 時事ネタ
ARどうぶつ病院の盛田です。やっと開院1か月。早くも口コミいただきありがとうございます。

下の写真はフリー素材の写真です。



非常に良い笑顔をしてますね

当院ではこんな笑顔の絶えない病院作りをしていきたいと思っております。

ですので、おせっかいかもしれませんが、病気でいらしたときも病気とは全然関係ない話もすることがあります(勿論急患などの対応時は別ですが)。

病気が治れば、必要な予防についてもお話しします。

老齢のワンちゃんでも歩いて散歩できるならば狂犬病注射を勧めるし、フィラリア予防や混合ワクチン接種、ノミダニ予防も勧めます。

それはこれまで多くの動物達と接してきて必要と感じたからです。

東京大学の研究室で、日本の検疫はしっかりしているから狂犬病は日本に上陸する可能性は低い、入ってきても感染は自然収束する。と発表し、それに対し狂犬病注射を打つ意義が問われていると記事がでておりました。
下のサイトは厚労省の研究事業(厚労省が委託し研究費を払う)のHPに載っていた文章です
https://research-er.jp/projects/view/886174



https://sippolife.jp/article/2017073100001.html
こちらはそれに乗っかった記事

現に今、ヒアリの問題やレプトスピラの感染が起こっているのに…

全文の掲載が検索できず、研究者がタンカーに乗ってやってきた野生動物(主にネズミなど)や衛生動物についてどこまで言及しているか全くわかりませんが、結論では日本の検疫についてしか書いておらず、輸入される目的でなくコンテナに巣があるネズミやコウモリなどについてどこまで考えているかわかりません。感染の拡大につながる経路について、議論となる部分を取り違えているのではないでしょうか(考察で1文だけふれているようですが)。

厚労省の仕事ですから検疫についてのみふれているのかもしれませんが、検疫は検疫、狂犬病は哺乳類すべてに感染しますので、不確定要素が大きい事象に関してもっと考察で検討するべきではないでしょうか。

研究者はこのような無責任な発表が上記のような記事になり、飼い主様を惑わせる結果になることを想像しないのでしょうか。

それよりなにより、狂犬病が日本で発生しても感染は自然に収束するであろうと書いていること。

万に1つも感染が起こってはならないから獣医師は狂犬病の予防接種を勧めているのではないのでしょうか
万に1つが自分のワンちゃんだったら、収束するまでに咬まれて死んでしまった人が自分や家族であったら、、、
そんなことを考えずに自分の研究を発表したりそれを記事にして狂犬病予防を縮小するような方向に誘導する内容を書くことは果たしてモラルに違反していないでしょうか。

彼ら研究者や記者は医療従事者ではないため、第一線で予防に当たっている獣医師やコメディカルのスタッフ達より考えが浅薄であることは仕方ないのですが、自分たちの発表や記事が社会に及ぼす影響を考えて公表していただきたいものです。

動物医療に携わる者として、一番重要なことは病気の未然予防である

と私は思いますし、医療の基本だと思います。

料金が問題であれば、安く狂犬病注射をしている病院もあります。
ワクチン接種後のアレルギーが心配であれば当院のように30分病院内で待機していただいたり、注射を午前中に打って、寝るまでよく様子を見ればよいと思います。

自分の子供が予防接種を打ったあと様子を見たり安静にさせたりすることはできるなら、ワンちゃん・猫ちゃんも同様に見てあげることも出来ると思います。


予防医療を面倒に思ったり、怖い副作用などがあるからと嫌厭しないで、動物達のことをちゃんと考えて予防をしていきましょう。
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