AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。獣医療では身近なコロナウイルスに関して

2020-02-09 15:07:15 | 時事ネタ
ARどうぶつ病院の盛田です
12月から中国で発生した新型コロナウイルス
ウイルスの特性だと思いますが死亡率よりも発症率が驚異的ですね
今回はこのウイルスについて書こうと思います
コロナウイルスは最近ではニュースでもお馴染み下の様な形態をしています。
丸い形状のウイルスの周囲にはタンパク質でできた特機があるので、これが太陽のコロナに似ていることから命名されました。

ウイルスを形成している膜成分の中にはエンベロープという脂でできた膜があり、この膜を壊すとウイルスが壊れてしまい感染しなくなります。
そのため、油を溶かすアルコールや油をくっつける作用のある石鹸を使いエンベロープの脂をくっつけてウイルスを壊すことが感染予防の一つとされています。



そもそも、コロナウイルスは自然界に多く存在しており、動物病院ではよく目にする疾患です。コロナウイルスは糞便や唾液中に排泄されるため、多頭飼いやペットショップなどで容易に感染、水平伝播していきます。

人と動物のコロナウイルス

しかし、犬猫のコロナウイルスは病原性が弱く、子犬や子猫で下痢を引き起こす程度です。
ただし、人間の新型コロナウイルスと同様に猫ちゃんでは変異を起こしたコロナウイルスが致死的な感染症を起こすことが知られています。
それがFIP(猫伝染性腹膜炎)V(ウイルス)
病気の進行は2種類の型すなわち
WET TYPE / DRY TYPE
がありますが、どちらも致死的であり、数週間~数か月で亡くなります



治療法は今のところ確立されていませんが、GS-441424というもとはエイズの治療薬として開発された抗ウイルス薬が奏効するという報告があります。
 人の新型コロナウイルスに関してもやはりエイズウイルスやエボラウイルスの抗ウイルス薬が効果するといわれています。
これは、エイズウイルスやエボラウイルスが同じような特徴、すなわちRNA1本鎖、エンベロープを持ったウイルスであるということが一因しているのかもしれません。

ともかく、今回のウイルスは飛沫感染/接触感染により高確率で感染するので手洗いやマスクを心掛け、終息するまではできる限り人混みに行かないようにすることが必要かと思います。


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