AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。10時間耐久勉強会に出席しました。

2019-07-03 17:46:50 | 時事ネタ
ARどうぶつ病院の盛田です。
先日、腫瘍を中心とした10時間耐久勉強会に出席してきました。
患者様の皆様にはご不便おかけしましたが、今回の勉強を日々の診療に役立て、より良い獣医療を提供していければと思っております。

今回はその中で紹介されたお話の一部を簡単にお伝えします。
下記は嘔吐・下痢の鑑別診断リストです


これらのリストの中で、問診、身体検査、血液検査(ホルモン検査などを除く)、Ⅹ線検査などで除外できる項目は以下のとおりです。

上記の図からわかるように、1回の診察でどんなに検査を詰め込んでも確定診断は非常に困難であることは理解できますでしょうか。
また、下痢や嘔吐といった非特異的所見(病気を特定できない症状)からは、これだけ多くの鑑別診断が考えられますので、複数の病気に罹患している可能性もあります。
そのため、一時内服で改善が認められても、数週間で症状がぶり返し、次は内服薬では悪化する症例もあります。
このような際には、以前の病気が完治していたのか、また前回隠れていた病気がないかを見付けるために再度検査を行う必要性が出てくることもあります。

このように(慢性的な)嘔吐・下痢症例では確定診断に至らないこともあるため、何度も通院することがあります。また、無麻酔で行える血液検査やⅩ線検査などではわからない病気も数多くあります。
その場合は必要に応じてFNA(針吸引生検)や内視鏡、試験開腹など下記のような検査を行うことがあります。

全ての検査は一長一短があり、万能な検査はありません。そのため、侵襲性の低い(体の負担が少ない)検査から行い、必要性に応じて全身麻酔下にて行う内視鏡検査、CT検査、試験開腹を行うことが勧められます。
ただの下痢や嘔吐と侮らず、なおるまでしっかり治療しましょう。
また、かかりつけ医と相談し、じっくり検査・治療をおこなっていきましょう。

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