2013年
8月2日:西宮(兵庫県)→小松島(徳島県) 58NM(約104KM)
6:00母港の新西宮ヨットハーバを出港。友が島水道を抜けるために大阪湾を南下する。当日は、すがすがしい夏の朝となる。
小松島港海の駅入港 17:10 *海保の脇のポンツーンに係留
海の駅の建物が目印
給水、給電可能。 商店、銭湯は徒歩圏にあり。
1泊2日の係留料は、給水、給電込みで¥1200也。 因みに、沖縄の宜野湾港マリーナに入港するまで、この先の係留料は無料だった。
8月3日:小松島(徳島県)→ 甲浦(徳島県)51NM(約92KM)
7:00 小松港出港
15:30 甲浦港
甲浦は古くからの天然の良港
資材置き場の前に係留。潮の干満差が非常に大きいので、もやいは長めに取った。
徒歩圏内にスーパーや保養センターのきれいな風呂がある。入浴料¥500也
町は、街道沿いにあり、昭和初期のレトロな面影があり、落ち着く。
8月4日:甲浦(徳島県)→ 高知港(高知県) 57NM(約103KM)
5:45 甲浦出港
室戸岬沖を通過。特に大きな黒潮の影響はなかった。
高知沖から雷雲に覆われた高知港を臨む。
15:10 雷雨の中を抜けて高知港に無事入港。
当日は高知ヨットクラブ(ハーバーマスター川野氏)のご好意でビジターバースに停泊。給電設備、シャワーを無料で使わせてもらった。感謝です!!
ハーバーからの交通の便は不便だが、スーパーは徒歩15分ほどのところにあり。
8月5日:高知(高知県)→土佐清水(高知県) 65NM(117KM)
5:50高知港出港
足摺岬沖を通過
土佐清水港進入口
公共桟橋のヤンマーの前に係留。裏のガソリンスタンドから給油、給水も可能。徒歩圏内に銭湯、居酒屋が多数あり銭湯の裏手の「魚田」は地元でも人気の居酒屋。銀座の高級料亭でしか食べられない「びんびん鰹」がこの店で食べられる。魚もおいしく、地元の人は、実に人懐っこい。
8月6日:土佐清水(高知県)→細島(宮崎県)69NM(約124KM)
土佐清水4:10出港後、細島港16:20着岸
地元の漁師はいたって親切で、漁港の岸壁に係留させてもらった。
地元の人は子供から年寄りまで皆、初対面の訪問客にも挨拶を欠かさない。
細島港には、海の駅の建物があるが、食堂は11時から15時までで、遅れて着いたらタクシーを使って食べに行くしかない。銭湯も無く、給油も出来ない。はっきり言って、人は良いが商店も風呂屋も何も無い。地元の漁師から翌日の停泊予定地の油津も何も無いと聞く。土佐清水で燃料と水を満タンにしておいて助かった。
8月7日:細島(宮崎県)→油津(宮崎県)58NM(約104KM)
細島港出港: 7:00
凪の中を走る
季節を間違えたかのように赤とんぼの大群が飛び交い、その内の何匹かは船のロープにしがみついて一時の休息。
油津港入港:17:30
岸壁はいっぱい空いているので、邪魔にならない所に係留し、港湾事務所に連絡。
人は親切であるが、港の近辺は風呂も店も給油場も何も無し。 唯一、食事の出来る「はんえい」がある。 郷土料理の「冷汁」は絶品。
大正か昭和初期に建てられた建物だろうか? 町は風情がある。30分ほど歩いている内に大型スーパを発見。日焼け対策の長袖シャツと食料を買い込む。九州に入ってから日差しが強烈で日焼け止めクリームだけでは足りない。
8月8日:油津(宮崎県)→内之浦(鹿児島県) 31NM(約56KM)
油津出港:6:10
内之浦入港:12:10
ここの漁師も親切で、入港するなり、係留場所に誘導をしてくれて、もやいも取ってもらった。感謝です!!
保養センター前に置かれたロケットの模型
訪問当日、イプシロンの発射は8月27日に延期となった。どこもかも宿は一杯とのこと。
給油、給水、風呂、食事が出来る店もスーパーも徒歩圏にあり。
8月9日: 内之浦(鹿児島県)→大泊(鹿児島県) 34NM(約61KM)
内之浦出港 6:00 途中、内之浦のロケット発射塔のそばを通過
内之浦出港時の予定では、内之浦から最短ルートで屋久島の宮之浦港に行くことになっていたが、黒潮が川のように流れているので、船足もほぼ0ノットに落ち黒潮を横断することも出来なく断念。 急遽、進路を南から西に切換え、佐田岬寄りの大泊港に入港。
今日も、地元の漁師さんにもやいを取ってもらい漁協の前に留めさせてもらった。
港の前に雑貨店が一軒あるのみ。 給油、給水は無し。 食事と風呂は、近くの国民宿舎を利用できる。 当日は、国民宿舎が空いていたので、思い切って泊まることにした。 地元の漁師さんに何とか屋久島に渡る方法は無いかと聞いたところ、ヒントをもらったので、翌朝、実行に移すことにした。
国民宿舎からの眺め・・・ 透き通った海水に白い砂浜
8月10日 大泊(鹿児島県)→宮之浦(屋久島 鹿児島県) 38NM(約68KM)
大泊出港:7:40
漁師さんのアドバイス通り、大泊港を背に真直ぐに2NMほど進んだところで、屋久島の方角に舵を切る。 鹿児島湾からの別の潮に巻き込まれるので
、絶対に佐田岬方向には行かないこと。 船足は少し落ちたが、昨日ほどのようなことはなく船足は十分に確保できた。
屋久島の宮之浦港入港: 14:30 漁船の船溜りに係留。
船を係留した所の近くにユースホステルが有ったので、40何年ぶりに泊まる。 今のユースホステルは、以前のようでなく開放的でお酒は飲めるし、宿泊客の年代も、職業も国籍もバラバラ。 尚、全室、禁煙のため禁煙家にとっては嬉しい。
夕食は、近くのすし店で・・・話が弾む。 写真のにぎり寿司一人前2千円也。 実に旨かった!!
ユースホステルでの団欒
皆、「一期一会」を大切にする気の良い仲間だった!!
8月11日: 宮之浦(屋久島)→中ノ島(トカラ列島) 61NM(110KM)
宮之浦:7:20出港
屋久島を南下。 黒潮の影響を心配したが、大きな影響は無かった。 トカラの島々はすべて美しい。
中ノ島入港:18:30
町営の温泉は、バナナの並木道を10分ほど歩いたところにある。 料金は無料。 雑貨店も一軒、温泉の近くにある。 給油は出来ない。
8月12日: 中ノ島→宝島 54NM(約97KM)
中ノ島出港: 6:20
山の頂上は、不気味な尖塔のような岩。 その頂上に上った人は居るのだろうか? トカラ列島の島々は、島の誕生以来手付かずのままのように見える。 正に、未踏の自然の宝庫の様に見えて、いろんな想像が湧いてくる。 十島村とは、口之島、中ノ島、平島、諏訪瀬島、悪石島、小宝島、宝島等から成る。十島村の総人口は約600人。
20頭ぐらいのイルカの大群が、退屈な凪の海の中を先導してくれた。 イルカは愛嬌があって実に可愛い!!
これまでに何度か、イルカと遭遇したが、警戒心が強く、近づくと水中に隠れてしまったが、今回は、気長に餌でご機嫌をとった結果のナイスショットであった。 動画も撮影したが、投稿の機会があれば、いつか掲載したい。
風も吹かない35度以上の炎天下の海をひたすら目的地を目指して進む・・・
まだ、名も無い蟹のような形をした島だけど・・・「ポカーン~」と言う言葉が似合う。
宝島入港 16:00
進入口はサンゴ礁があるために浅瀬に要注意!!
ここも潮の干満差が大きいので長めにもやう。
港には、給油も給水も店もないので、10分ほど歩いた所の民宿でシャワーと夕食をとる。確実に食事をしたいならば、事前に連絡したほうが良い。
島の高台に上がると雑貨店も役場もある。
ナビ画面に表示した西宮からの航跡。本船の位置は矢印の先端にある。+印のところに沖縄の宜野湾がある。
8月13日:宝島 →古仁屋(奄美大島) 70NM(約126KM)
宝島を夜明け前の4:00に出港
港には照明が無いため、前が良く見えず浅瀬の岩礁に軽くコツンとかする。 ナビだけに頼ってはいけないとの警鐘!!
途中、朝日を拝む。 朝のクルージングは、涼しくて心地よいが、日が昇るにつれて、じりじりと肌に照りつける。
理由は無いが、見てると何となく心が癒される。
14:24 やっと奄美大島が見える。
16:40 古仁屋(奄美大島)海の駅に入港
昨年から土砂が入り口付近を塞いでいるが、左舷ぎぎぎりで岸壁のコーナをコンパクトに小さく回れば入港できた。 因みに本船の喫水は、1.9M。
古仁屋には、24時間営業のスーパーも、居酒屋も、銭湯もあり、くつろげる。 給水は隣接の公園から調達できるし、給油は、近くのガソリンスタンドから配達してくれる。
8月14日: 古仁屋(奄美大島)→ 亀徳(徳之島) 33NM(約60KM)
8:50 古仁屋出港
15:10 亀徳(徳之島)入港
珊瑚礁に囲まれた島なので、入港時には、指定された進入路を進む。漁港の船溜りに係留。 港は、エメラルドグリーンで、熱帯魚が泳ぐ。
港近辺には、レンタカー屋も、ホテルも、スーパーもある。 漁港近くにフェリー乗り場が有るので、そこの観光案内所で詳しく教えてもらえる。 銭湯が無かったのと暑さからの疲れも少し溜まってきたので、今日はレクストンホテルに泊まることにした。 部屋はオーシャンビューの禁煙室もあり、クリーンなビジネスホテルだった。
8月15日: 亀徳(徳之島)→ 茶花(与論島)
亀徳出港: 6:50
16:30 漁船に先導され茶花(与論島)に入港
漁港の船溜まりに係留。 ここの漁師さんも実に好意的で親切。
漁港の隣は、白い砂のビーチになっていた。 漁港のそばは、スーパ、居酒屋はあるが、銭湯は無し。
8月16日: 茶花(与論島)→ 宜野湾(沖縄県) 66NM(約119KM)
6:10茶花出港 ここは、本土より西に位置するため日の出の時間は遅い。
12:00 右舷側に伊江島が見えてきた。
前方より雨雲が本船に向かって接近。
突風と雷も伴った雨の後は、また、カラットした夏空にもどる。 宜野湾に着くまでは、何度もこの調子だった。 沖縄に接近しつつある台風12号の影響が出始めたかもしれない。
17:00 宜野湾沖に到着。
これより、珊瑚礁が広がる宜野湾マリーナに向かって進入。 信頼性の高い電子海図(NewPEC)上の航路をたどりながら慎重に船を進めるが、マリーナの入り口がわかりにくく、見つけるのに手こずる。
17:40 最終目的地の宜野湾マリーナ入港。 取りあえず、15日間の航海を終える。 当日は、ゆったりとクーラーの効いたホテルのベッドで休む予定であったが、部屋が満室のため、船中泊となった。
宜野湾マリーナ近辺の風景
マリーナ前のボウリング場(Round1)とショッピングモール。 食事も買い物も大抵の用はここで済ますことが出来る。
珊瑚礁の海が広がるトロピカルビーチ
台風12号の影響で、風が少し強い。
宜野湾マリーナのヨット仲間とその知人による歓迎会を兼ねた懇親会に参加。 ほとんどの方が、本土出身者。
1~2週間、宜野湾に滞在をした後、西宮に 帰港する予定であったが、台風が次から次へと襲来するため、他のヨット仲間と同じく、暫くの間、宜野湾マリーナに留まる事にした。 今後は、沖縄本島の宜野湾マリーナを拠点に離島へのショートクルージングを行う予定。
--to be continued--